結論:PdM課題は「価値の線=Aha→TTV→D1」で語り、10枚デッキと台本に固定すれば通ります。
提出前夜。「情報が多すぎて、何から話せば…」と肩を落とすジュニアに、私はPdMのマネージャーとして言いました。「一枚ずつ、線で並べよう」。Aha(初回価値)に近づける仮説、TTV(価値到達時間)を詰める小改善、翌日活性(D1)で定着させる運用——この順に10枚に畳めば、評価者は5分で「任せられる」を判断できます。
意思決定と価値づくりの両輪はここが基礎です。課題解決型PdM 完全ガイド/価値提供型PdMの設計図で全体像がつながります。
1. まず“線”を作る:Aha→TTV→D1で問題を一文化する
導入(200〜300字):良い課題プレゼンは、問題を“線”で語ります。Aha=誰が何を“できた”か、TTV=そこまでの中央値、D1=翌日に戻ったか。最初にこの3点を一文で宣言し、観測できるイベントを最小(intent_shown→aha_completed)に絞る。実数は不要、相対差分(+◯pt/-◯%)で十分です。書き出しが線になるだけで、以降の仮説・施策・効果測定が一本につながります。例えばオンボーディングなら「Aha=初回設定完了」「TTV=中央値」で問題を言い切るのが最短です。
要点:Ahaは行動文/TTVは中央値/D1はnew対象/イベントは最小/相対差分で語る。
【問題の一文(コピペ可)】
newのAha到達率が低く、TTV中央値が長い。D1の戻りも弱い。
観測:intent_shown→aha_completed(秒)/D1(%)
判定:前後2週間・相対差分・対象=new
まとめ:最初に“価値の線”を置くと、全ての説明が短く強くなる。
2. 10枚デッキの型:問題→仮説→検証→差分→次の一手
導入:評価者は“順番”で理解します。10枚に固定すると迷いが消え、時間管理も容易です。各スライドは見出し一行+本文3行以内+図1点(前後スクショか簡易図)。口頭は台本で読み上げます。toC/toBどちらでも通用する普遍の順序です。
要点:1枚=1メッセージ/図は前後スクショ/数字は相対差分/撤退条件を明記/最後は1SP×2のアクション。
【10枚デッキ構成(貼替OK)】
1 表紙:テーマと結論(Aha/TTV/D1の線)
2 事実:行動ログ/定性の要点(阻害=用語難/分岐/入力)
3 問題:Aha/TTV/D1の現状(相対差分の不足)
4 仮説:説明2行化/導線1本/候補即表示(1SP×2)
5 PRD一枚:Goal/Why/Scope/Trade-off/Metrics/撤退/変更窓
6 実装:最小イベント&UI案(前後スクショ)
7 計測:Aha率/TTV中央値/D1の判定方法
8 結果(想定 or 実測):差分3点と再現性
9 リスク:逆指標/副作用/抑制策(通知=1通・直着・抑制)
10 次の一手:横展開と撤退条件(1SPバックログ)
まとめ:型に沿えば、どの課題でも“価値の線”に戻せる。
3. PRD一枚の要点:合意は10分、細部は変更窓へ逃がす
導入:長いPRDは時間切れの元。課題プレゼンでは“一枚PRD”が突破口です。GoalをAhaの一文に、Scope/Non-Goalsで膨張を防ぎ、Trade-off(捨てる痛み)を先に宣言。MetricsはAha率/TTV中央値/D1の3点に固定し、撤退基準と変更窓24hを明記します。具体例として、動画チュートリアルを“説明2行”へ置換し、導線を1本に絞る案は多くの事業で最短の差分につながります。
要点:Goal=Aha一文/Scopeで境界線/Trade-offを宣言/Metricsは三点固定/撤退・変更窓を明記。
【PRD一枚テンプレ(コピペ可)】
Goal:newが「◯◯を30秒で完了」(Aha)
Why :詰まり=用語難/分岐(定性/行動ログ)
Scope:説明2行化/導線1本化(UI軽微)
Non-Goals:全面改修/基盤刷新
Trade-off:情報量↓ 表現の自由度↓ を許容
Metrics:Aha +◯pt/TTV中央値 -◯%/D1 +◯pt(前後2週/new)
撤退:未達×2週で施策Bへ切替
変更窓:UI細部は24hの軽微修正を許容
まとめ:PRDは“合意の器”。一枚で決めて、走りながら直す。
4. 話す順番の台本:5分で読み切る“結論→根拠→差分→次”
導入:面接では“話す順番”が評価の差になります。先に結論(Aha/TTV/D1の線)を言い、根拠は行動の事実と前後スクショ、差分は相対値、最後に次の1SP×2で締める。toBなら意思決定者/実装者でAhaを分けて語るのが鉄則です。例として、候補即表示+説明2行化でTTVの裾を締め、翌週Ahaが持ち上がる——この因果を短く伝えます。
要点:結論先出し/実装名より行動の事実/中央値で判定/撤退条件を宣言/次アクションで終える。
【5分読み上げ台本(読み上げ可)】
結論:価値線は Aha→TTV→D1。TTVの裾が長いのが主因。
根拠:用語難/分岐の定性+前後スクショを提示。
施策:説明2行化/導線1本(1SP×2)をPRD一枚で合意。
差分:Aha +◯pt/TTV中央値 -◯%/D1 +◯pt(前後2週/new)。
次手:翌日カードでD1を固め、未達は撤退。
まとめ:台本は“短く強く”。常に差分→次アクションで締める。
5. 提出とQ&A対策:逆指標・データの扱い・時間切れの逃し方
導入:最後は質疑で崩れない運用です。逆指標(問い合わせ増/戻る率増)を先に置き、抑制策を明記。データの実数は開示せず、相対差分と中央値で回答。時間が足りないときは「後送」を宣言し、1枚PRDと前後図だけ先に共有します。toCでもtoBでも、D1はnew対象で見ること、再開TTVを副指標に置くことを忘れずに。
要点:逆指標の提示/相対差分×中央値で回答/後送の宣言/D1の対象を明確化/命名と最新版ルール。
【提出チェックリスト(コピペ可)】
- デッキ10枚:表紙〜次の一手まで
- 付録:前後スクショ/PRD一枚(PDF)
- 命名:assignment_pdm_vYYMMDD.pdf(最新版のみ)
- Q&A:実数は非開示、相対差分と中央値で回答
- 逆指標:問い合わせ増/戻る率増→抑制策明記
まとめ:質疑は“逆指標と運用”で守る。数字は相対差分で十分通る。
有料note(特典あり)
課題プレゼンのデッキ雛形と読み上げ台本は下記にまとまっています(特典PDF2点:PdMスキルテンプレート集/キャリア戦略シート)。
FAQ
- Q. データの実数を求められたら?
- A. 機密を守りつつ、相対差分(+◯pt/-◯%)と中央値、前後2週間・対象=newで回答します。評価には十分です。
- Q. 10枚に収まらない場合は?
- A. 本編は10枚固定。詳細は付録(PRD一枚/前後スクショ)に後送し、口頭は台本どおりに短く。
- Q. toBとtoCで何が違う?
- A. toBは意思決定者/実装者のAhaを分けて書きます。TTVは導入工数、D1は翌日の再開に紐づけて説明します。


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