結論:PdMのOKRは「O=一文」「KR=Aha/TTV/D1の三本」で書くと、合意と実装が最短で進みます。
月初のキックオフ。資料が分厚くて、肝心の“何を伸ばすか”が見えない……。私はPdMのマネージャーとして、OKRはOを一文、KRは価値の線(Aha→TTV→翌日活性)に固定します。これだけで週次の議論は「どの1SP(1〜2日)を今やるか」に収束し、チームは迷わず動きます。
Aha→TTV→翌日活性の順で並べると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
1. なぜ“O一文×KR三本”が効くのか:価値の線で目標を“面”にする
導入(200〜300字):OKRが形骸化する理由は、Oが抽象的で、KRが“活動の羅列”になるから。Oはユーザーの行動で一文に、KRはAha(初回価値の到達率)・TTV(到達までの中央値)・D1(翌日活性)の三本に限定します。KRを先行指標に寄せると、短期の小改善がOKRに直結。合意の窓(レビュー/変更窓/撤退)まで最初に決めることで、週次の判断が速く安定します。
要点:1) Oは“誰が何をできたか”の行動文 2) KRはAha/TTV/D1 3) 実数不要・相対差分と中央値で評価 4) 週次10分レビューで判定 5) 変更窓24hと撤退基準をPRDに明記。
具体例:オンボ面の四半期OKRをこの型に変えただけで、会議が10分で終わり、実装が当日着手に。
【OKRの原則(コピペ可)】
O:newが「◯◯を30秒で完了」できる状態を作る
KR1:Aha到達率 +◯pt(対象=new/前後2週)
KR2:TTV中央値 -◯%(intent→Aha)
KR3:D1 +◯pt(副=再開TTV -◯%)
合意窓:週次10分レビュー/変更窓24h/撤退基準をPRDに
まとめ:Oは一文、KRは三本。価値の線に固定するだけで走り出せる。
2. O(Objective)の書き方:ユーザーの“できた”を一文に固定
導入:Oが“抽象のつみ木”だと、現場は迷います。OはAhaの行動文で一文に。誰(対象=セグメント)・何(行動)・いつ(TTVの目安)を含めると、実装が自動的に“秒を詰める”方向に揃います。情緒表現は削ぎ落とし、名詞と動詞で締めます。
要点:1) new/既存を明記 2) Ahaの動詞(完了/作成/送信) 3) TTVの目安を含める 4) 余計な限定詞を削る 5) PRD一枚と対で運用。
具体例:toCなら「newが“初回投稿”を30秒で完了」。toBなら「管理者が“初期設定”を初回訪問内に完了」。
【Oテンプレ(貼替OK)】
newが「[Aha=◯◯完了]」を[目安◯◯秒]で達成できる状態を作る
まとめ:Oは“できた”の一文。ここがブレると全部が揺れる。
3. KRの作り方:Aha/TTV/D1の三本で“差分”を作る
導入:KRは“やったこと”ではなく“起きた差分”。Ahaは率、TTVは中央値、D1はnew対象+再開TTVを副指標に。判定は前後2週間・相対差分で統一し、機密を避けつつ再現性を示します。各KRに対応する1SP施策を最初から1〜2件だけ紐づけ、余白は変更窓で後送します。
要点:1) Aha=到達率の+pt 2) TTV=中央値の-% 3) D1=+pt/副=再開TTV -% 4) KRごとに1SP×1〜2 5) 週次で達成確率を更新。
具体例:「説明2行化→TTV-20%」「導線1本化→Aha+8pt」「翌日カード→D1+5pt」。
【KRテンプレ(コピペ可)】
KR1:Aha到達率 +[◯pt](対象=new/前後2週)
KR2:TTV中央値 -[◯%](intent_shown→aha_completed)
KR3:D1 +[◯pt](副=再開TTV -[◯%])
ひも付け施策(1SP):説明2行/導線1本/翌日カード
まとめ:KRは“線の三点”。差分だけを書くと早い。
4. 運用:週次10分レビュー×変更窓24h×撤退基準で速度を守る
導入:OKRの差は運用で出ます。会議は10分の読み上げ式(結論→論点→決定→変更窓→合意ログ)。UIの細部は24hの変更窓で現場判断、数字の判定は前後2週間・中央値に限定。未達は称賛して撤退し、次の1SPへ。ダッシュボードはAha/TTV中央値/D1の3カードのみを1枚に。
要点:1) 命名と最新版ルール 2) 前後スクショ必須 3) 合意ログ一行 4) PRDは“一枚” 5) スポンサー合意を早めに。
具体例:命名と直着の徹底で「どの数字を見るか」の迷子が消失、実装が当日中に進行。
【10分レビュー台本(コピペ可)】
結論:Aha=黄/TTV=赤/D1=黄 → 今週は説明2行+導線1本
論点:用語難/分岐/再開導線
決定:1SP×2を本日着手、金曜18:00に前後比較で判定
変更窓:UI細部は24h軽微修正を許容
合意ログ:Decision/期限/変更窓 を一行で記録
まとめ:会議は10分、細部は現場。数字は前後比較だけで判定。
5. 例文セット:toC/toB/プラットフォームのOKR
導入:事業タイプ別に“そのまま貼れる”例文を置いておきます。どれもOは一文、KRはAha/TTV/D1で統一。数値は相対差分と中央値のままにし、Scopeと撤退も短文で添えます。
要点:toCはTTV短縮が前段/toBは導入障壁の軽量化/プラットフォームは供給・需要でAhaを分ける。
具体例:toBでは意思決定者と実装者のAhaを別管理にし、混線を防ぐと早い。
【toCのOKR】
O:newが「初回投稿」を30秒で完了
KR1:Aha +8pt/KR2:TTV中央値 -20%/KR3:D1 +5pt
Scope:オンボ面のPRD/実験/撤退:未達2週で施策B
【toBのOKR】
O:管理者が「初期設定」を初回訪問内で完了
KR1:Aha +6pt/KR2:TTV中央値 -25%/KR3:D1 +4pt
Scope:設定導線/撤退:問合せ増なら見直し
【プラットフォームのOKR】
O:供給側の登録&需要側の初回利用を“同期間”で立ち上げ
KR1:供給Aha +6pt/KR2:需要TTV中央値 -15%/KR3:需要D1 +4pt
Scope:登録導線/検索再開カード/撤退:両面未達1週で分割検証
まとめ:事業が変わっても、O一文×KR三本は不変。差分で回せます。
有料note(特典あり)
OKRテンプレ、10分レビュー台本、PRD一枚の具体例は下記にまとまっています(特典PDF2点:PdMスキルテンプレート集/キャリア戦略シート)。
FAQ
- Q. 売上やCVなどの後行指標をKRに入れないのはなぜ?
- A. 先行指標(Aha/TTV/D1)に寄せると短期の学習速度が上がるためです。後行はダッシュボードで監視し、OKRは先行で差分を作ります。
- Q. 実数を開示できない時は?
- A. 相対差分(+◯pt/-◯%)と中央値、前後2週間・対象=newで十分です。再現性にフォーカスしましょう。
- Q. チームが大きく、KRが増えがちです。
- A. KRは三本固定。施策はPRDで分割し、OKRでは“結果の差分”のみを管理してください。


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