結論:通知は「1通・直着・抑制」の三点で運用すれば、最小工数でもD1は伸びます。
「通知を増やせば継続が伸びる?」――多くのチームがここで迷子になります。実際は“押しすぎ”が逆効果。翌日午前に1通だけ、ホームの「再開カード」へ直着させ、既読/再開で自動停止する――これだけで体験は一変します。この記事では、NG→OKの翻訳、頻度/タイミング/抑制のルール化、メッセージの言い換え、PRD断片とSlack台本まで、現場でそのまま使える形でまとめました。
意思決定と価値づくりの全体像は、課題解決型PdM 完全ガイド/価値提供型PdMの設計図が近道です。
1. NG→OKの原則:乱発・長文・多リンクは捨てる
「来てほしいから、たくさん送る」は最短で嫌われるパターンです。通知は“価値の続きを1タップで再開させるための最後の指一本”。本文は短く、リンクは1つ、着地点は“ホームの再開カード”に固定。これでAha(初回価値)→TTV(価値到達時間)→翌日活性(D1)の因果に自然に乗ります。まずはNG表現をOKに翻訳して、チームの言語をそろえましょう。
要点:①1日1通で開始 ②本文60〜90字/リンク1つ ③回遊リンク禁止(直着のみ) ④所要時間を明記 ⑤既読/再開で抑制。
【NG→OK翻訳(コピペ可)】
NG:本日もアプリを開いてみましょう!詳しくはブログで→各種リンク
OK:昨日の続きが1分で完了します。<続きから再開>
NG:お得情報を毎日お届け!
OK:昨日のドラフトを開きました(残り2手/約1分)。<続きから再開>
NG:今週の新着まとめ
OK:昨日の“最初の価値”の続きに1タップで戻れます。<続きから再開>
具体例:“まとめリンク集”を“再開1タップ”へ置き換えただけで、開封率は横ばいでもD1が改善。理由は、到達の速さ(TTV)が劇的に短縮されたからです。
まとめ:通知は“再開のための1通”。情報発信に使わない。
2. 頻度・タイミング・抑制ルール:最初に決めてから送る
運用のほころびは“ルールが後付け”なときに起きます。頻度は1日1通、タイミングは翌日午前、抑制は「既読/再開/拒否」で一発停止。対象は“前日Aha到達者”に絞り、未達者には別の導線(アプリ内ガイド)を使い分けます。まずはこのルールをチームで合意し、例外を最小にしましょう。
要点:①1通/日 ②翌日午前固定 ③既読/再開で停止 ④3日未達で自動停止 ⑤対象はAha到達者に限定(新規セグメント優先)。
【通知ポリシー(貼り出し用テンプレ)】
FREQ: 1/day
TIME: next-day morning (09:00±30m)
TARGET: Aha_reached_yesterday == true
LINK: deeplink:/home?card=resume
STOP: on_open || on_resume || optout
AUTO_STOP: if no open/resume for 3 days
具体例:昼/夜/週報の3本送っていたチームを「翌日午前の1本+抑制」に統一。開封は微増、D1は明確に改善、副作用(通知離反/ブロック)は減少しました。
まとめ:頻度・タイミング・抑制は“先に決める”。例外は作らない。
3. セグメントと文面:誰の“続き”かを一言で伝える
通知は“誰の続きか”を名指しするだけで刺さり方が変わります。前日Aha達成/途中離脱/未達の3区分で、文面は60〜90字・リンク1つ・所要時間を明記。数字は“残り手数”が最も効きます。エモさより、具体性と短さを優先しましょう。
要点:①セグメント3区分 ②文面は「昨日の達成→今日の一手→所要」 ③残り手数の明示 ④“後で変更可”で心理的ハードルを下げる。
【通知文テンプレ(3区分・コピペ可)】
[Aha達成] 昨日の“最初の価値”の続きが1分で完了します(残り2手)。<続きから再開>
[途中離脱] 2/3まで来ています。あと1手で完了(約1分)。<続きから再開>
[未達] まずは体験デモで30秒(後で本設定に切替OK)。<今すぐ体験>
具体例:「2/3で離脱」セグメントへ“あと1手/1分”を明記しただけで、再開率が上昇。人は“終わりが見える”と動きます。
まとめ:セグメント×短文×残り手数=再開の最短式です。
4. 直着導線と着地点:ホームの「再開カード」に固定
効果の差は“着地点”で決まります。ブログ・一覧・外部記事はすべてNG。通知は必ずホームの「再開カード」へ直着させ、カードから作業中状態に1タップで入る。到達直後は“成功トースト”を表示して前進感を与え、次の一手ボタンで迷いを消します。これだけでTTVが短縮され、D1の底上げにつながります。
要点:①deeplinkでカード直着 ②カードは可視領域に固定 ③到達直後の成功トースト ④失敗時はFAQ1問に退避 ⑤再開後はカードを自動非表示。
【PRD断片(直着導線・コピペ可)】
非スコープ:外部記事/ブログへの遷移
目的:D1 +8pt / 再開までのTTV -30% / 成功トースト閲覧率 +15pt
解決:通知→deeplink:/home?card=resume→作業中状態に直着
副次:再開直後の成功トースト(残り手数/所要時間を表示)
検証:前後2週間/新規セグメント中心/定性n=5
具体例:通知→記事LP→アプリという三段導線を、通知→再開カードに短縮。開封は横ばいでも、再開までのTTVが短くなりD1が改善しました。
まとめ:通知の勝ち筋は“直着と前進感”。外部回遊は切り捨てる。
5. 運用と測定:前後比較+定性で“差分”を見る
計測はシンプルに。主要KPIはD1、再開までのTTV、抑制率(open/resume停止比)、副次に成功トースト閲覧率/FAQ遷移率。期間は前後2週間、対象は新規セグメント中心。週次は“結論→学び→次手”だけを貼り、赤点灯(未達)は当週で手当てします。詳細は別紙で良いので、意思決定の時間を短くしましょう。
要点:①前後2週間+定性5人 ②率と中央値を併用 ③抑制率を必ず見る ④赤点灯は施策差し替えで即応。
【Slack台本:週次チェックイン(コピペ可)】
件名:通知運用 週次チェック(W◯)
結論:D1 +5pt(緑)/ 再開TTV -12%(黄)/ 抑制率 72%(緑)
学び:直着は効く。未達セグメントは文面を“30秒体験”に変更余地
次手:未達向けデモ導線を追加、成功トーストの文言を短縮
Decision:PdM(◯/◯ 18:00〆)
具体例:抑制率が低い場合、既読/再開イベントの実装抜けが原因でした。イベント名の統一と抑制条件の見直しで改善。
まとめ:KPIは“因果”で並べる。週次は短く、次の一手に時間を使う。
計測の並べ方はKPI設計と運用ガイドで確認できます。
有料note(特典あり)
実務で使えるテンプレートは下記にまとまっています(特典PDF2点:PdMスキルテンプレ集/キャリア戦略シート)。
FAQ
- Q. 通知は何通まで増やして良い?
- A. 初期は1通固定を推奨。効果が頭打ちになってからA/Bで2通目を検討。抑制ルールの遵守が前提です。
- Q. どの指標が一番の成否を分けますか?
- A. D1と「再開までのTTV」。開封率は横ばいでも、直着でTTVが短くなればD1が上がります。
- Q. メール/プッシュ/アプリ内どれが良い?
- A. “直着できるか”が判断軸。プッシュ→直着が最短ですが、メールでもdeeplinkが効けばOK。いずれも抑制ルールは共通です。


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