結論:レビューは「結論→論点→決定→変更窓→合意ログ」の10分台本で回せば、政治は消え、実装はその日から動きます。
「この案件も入れて」「デザインはこうが好き」——会議が長引くのは、話題が価値線から外れて漂うから。私はPdMのマネージャーとして、Aha(初回価値)→TTV(到達時間)→翌日活性(D1)の三点だけを画面に出し、読み上げ10分で意思決定を締める運用に切り替えました。細部は24hの“変更窓”に渡し、未達は事前に決めた撤退基準で止める。以降、議論は短く、差分は毎週積み上がります。
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
1. 10分レビューが政治を減らす理由(Aha/TTV/D1を“場の言語”にする)
レビューが荒れるのは、判断軸が人によって違うから。最初の200秒でAhaの一文・TTV中央値・D1のカードだけを共有し、以降の発言は「どのカードに何pt/何%効くか」だけに制限します。平均ではなく中央値、前後2週間・対象=newで話すと、感覚論はすぐ霧散します。実装の重さは“1SP(1〜2日)”で数え、重い議題は後送へ。
要点:Aha=“できた”の事実、TTV=intent→Ahaの中央値、D1=翌日の継続。例:オンボ導線の議論では「説明2行化はTTV-20%見込み、Aha+6pt期待」のように、価値線でしか発言しないルールを敷きます。
【前提チェック(コピペ可)】
- 共有物:Aha/TTV中央値/D1の3カードのみ
- 指標の対象:new/期間:前後2週間/判定:相対差分
- 工数単位:1SP(1〜2日)/重い議題は後送(Non-Goals)
まとめ:場の言語を価値線に限定するだけで、政治は減る。
2. 台本そのまま使える:結論→論点→決定→変更窓→合意ログ(10分)
時間が伸びるのは、話す順番が毎回違うから。台本は固定します。冒頭で“今週の結論”を言い切り、論点を3つ以内に絞って根拠(定性と前後スクショ)を読み上げ、決定と期限を明言。UI細部は変更窓24hに委譲し、最後に一行の合意ログをSlackへ直着。例:ホームの文言はその場で決めず、変更窓のキューへ送ります。
要点:読み上げ型で資料を回さない/論点は3つまで/期限と判定法(前後×中央値)を同時に宣言。
【10分レビュー台本(Slack貼り可)】
結論:今週はTTVの裾締め。Aha=黄/TTV=赤/D1=黄
論点:用語難・分岐・入力負荷
決定:#001 説明2行化、#003 導線1本化 を本日着手(各1SP)
判定:金曜18:00 前後2週間×中央値(対象=new)で判断
変更窓:文言・位置など軽微変更は24hで現場裁量
合意ログ:[Decision][期限][変更窓] を1行で残す
まとめ:順番を固定すれば、合意は10分で終わる。
3. 合意ログと変更窓:揉めない運用の“二本柱”
会議の決定が薄まるのは、記録が長文かつ分散しているから。一行ログで良いので、その場で残すのが最速です。変更窓は“24hの軽微修正を現場裁量で許容”という安全弁。これがあると「好み」の議論を会議から追い出せます。例:ボタンの文言や余白は変更窓、導線の有無は会議判断と切り分けます。
要点:ログは短く・検索できる・最新版のみ共有。変更窓は対象(軽微変更)と上限(24h)を明文化。
【合意ログの書式(1行テンプレ)】
Decision:導線を1本化(/startへ集約)。説明は2行に短縮
期限 :金曜18:00 前後2週間×中央値で判定(対象=new)
変更窓:UI細部は24hで現場裁量。差分はスクショで添付
まとめ:合意は一行、好みは変更窓。スピードと納得が両立する。
4. 撤退基準と逆指標:止め方まで先に決める
“やめる”を会議中に決めようとすると、関係者の面子が絡んで政治化します。そこで、採択時に撤退条件と逆指標を先に置く。KR未達が2週続いたら撤退、D1が上がっても再開TTVが悪化すれば停止、など。例:通知の増量は「1通・直着・抑制」を原則にし、悪化が出たら翌週は即B案へ切替えます。
要点:逆指標は数値で(問い合わせ増/戻る率増/再開TTV↑)、撤退は“連続未達×2週”。
【撤退・逆指標チェック(コピペ可)】
- KR未達が2週連続 → 撤退してB案へ
- 逆指標:問い合わせ↑/戻る率↑/再開TTV↑ は即停止
- 例外運用をしない(やるならPRD更新→再合意)
まとめ:“止め方の合意”が先にあると、会議は揉めない。
5. 提出物は“軽い証拠”だけ:前後スクショ×2+PRD一枚
重い資料は判断を遅らせます。必要十分なのは、Aha率/TTV中央値/D1のカード1枚と、施策の前後スクショ×2、それにPRD一枚(最新版のみ)。命名は日付で上書き、Slackへ直着で回遊禁止。例:value_line_dashboard_v250912.png+before_after_ttv_v250912.png+prd_onepager_v250912.pdfの3点だけで毎週回せます。
要点:最新版だけを共有/相対差分のみで語る/toBは意思決定者と実装者のAhaを分ける。
【提出パッケージ(貼り替え可)】
- value_line_dashboard_vYYMMDD.png(Aha/TTV中央値/D1)
- before_after_ttv_vYYMMDD.png(前後比較)
- prd_onepager_vYYMMDD.pdf(PRD一枚)
共有:Slack直着/最新版のみ/回遊禁止
まとめ:軽い提出物が、速い合意を生む。
有料note(特典あり)
10分レビューの実運用テンプレは下記に集約(特典PDF2点:PdMスキルテンプレート集/キャリア戦略シート)。
FAQ
- Q. 反対意見が強いとき、どう収めますか?
- A. 価値線での差分が出るかで判断します。出ない提案はNon-Goalsへ退避し、変更窓の範囲内で扱うと合意が早いです。
- Q. 実数を開示できない場合は?
- A. 相対差分(+pt/-%)と中央値、前後2週間・対象=newで十分。再現性と速度を優先します。
- Q. toBでも同じ台本で回せますか?
- A. はい。Ahaを“意思決定者”と“実装者”で分け、TTVは導入工数、D1は翌日の再開で見るのが安全です。


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