結論:D1を上げたいなら、通知は“1通・直着・抑制”に絞り、ホームに「翌日カード」を置くのが最短です。
「開封率が伸びたから、もう1通足そう」——私がPdMのマネージャーとして最初に止めるのはこの提案です。通知は一時的に数字を押し上げても、翌日の再開TTVを悪化させ、長期のD1をむしばみます。そこで“通知の増量”をやめ、Aha(初回価値)→TTV(到達時間)→D1(翌日活性)の線で再設計。翌日、アプリに戻った瞬間に“次の一歩”へ直着させる「翌日カード」を軸に運用します。
意思決定と価値づくりの両輪はここが基礎です。課題解決型PdM 完全ガイド/価値提供型PdMの設計図で全体像がつながります。
1. なぜ“通知の増量”が罠になるのか(D1の誤解を解く)
導入(200〜300字):D1は「通知で呼び戻せば上がる」と誤解されがちです。実際には、開封の“瞬間最大風速”に引っ張られて判断すると、再開TTV(翌日、価値体験へ戻るまでの時間)がじわじわ悪化します。toCでもtoBでも、復帰直後に“迷い”があると離脱が増えます。私は、通知の本数や時刻をいじるより先に、復帰後の一歩目を確定する——つまり「翌日カード」を置く方が再現性が高いと学びました。
要点:通知の効果は短命/復帰直後の迷いが増えると再開TTV↑/D1は“戻した人数”ד戻ってからの速さ”で決まる/Aha→TTV→D1の線で施策を評価する/toBは決裁者と実装者で“翌日カード”を分ける。
具体例:通知を2通→1通に減らし、ホームに「続きから再開」カードを設置。開封率は横ばいでも、再開TTVが-18%となりD1+6pt。
【兆候チェック(コピペ可)】
□ 通知本数が週次で増えている
□ 開封率の議論ばかりで、再開TTVが共有されない
□ 復帰後の“次ボタン”が毎回違う(直着できない)
→ 1つでも該当なら、翌日カード+1通・直着・抑制へ。
まとめ:D1は「戻す力」より「戻ってからの速さ」で決まる。通知増量は本質から外れる。
2. 設計:翌日カード × “1通・直着・抑制”(toC/toBの違いも含めて)
導入(200〜300字):翌日カードは、“きのうの続き”に1タップで戻すUIです。toCはホーム1行目に、toBはダッシュボードの冒頭に。通知は1通だけ、リンク先は翌日カードへの直着、連続行動のときは抑制(送らない)を原則にします。これで通知の役割を「呼び戻す」ではなく「直着させる」に限定でき、D1と再開TTVの両方が整います。
要点:カードは“動線の復元”に特化/説明は2行以内/候補は最大3件(直近のタスク)/toBは決裁者向け(承認)と実装者向け(設定)を別カードで提示/通知は既読・当日再開済みで抑制。
具体例:toBで、管理者には「本日の承認2件」カード、実装者には「初期設定の続き」カードを同時に表示。
【設計チェックリスト(貼り替え可)】
□ ホーム最上段に“翌日カード”を常設(toBは2枚並列)
□ 文言は2行、候補は3件まで、行き先は“続き”
□ 通知は1通のみ/リンク先は翌日カードへ直着
□ 既読・当日再開済みのユーザーには抑制
□ 迷いが出たUI細部は変更窓24hで現場裁量
まとめ:通知は“直着装置”。翌日カードが主役、通知は脇役で十分。
3. PRDは“一枚”に畳む:MetricsとTrade-offを先に書く
導入(200〜300字):通知テーマは好みが入りやすいので、PRDを薄くして合意を先に作ります。Goalは“翌日、続きへ直着”の一文。MetricsはD1(new対象)+副指標に再開TTV。Trade-offでは「情報量↓」「自由度↓」を許容宣言。Scopeは“翌日カード設置”と“通知1通化”だけに絞り、分岐や配信最適化はNon-Goalsへ退避させます。
要点:PRDの重さは敵/撤退と変更窓を先に明記/toBは意思決定者と実装者でAhaを分ける。
具体例:メール+プッシュの2通運用をやめ、プッシュ1通のみ+翌日カード直着に切替。
【PRD一枚(コピペ可)】
Goal:newが翌日「続き」を1タップで再開(D1)
Scope:翌日カード設置/通知は1通・直着・抑制
Metrics:D1 +◯pt/再開TTV -◯%/副=Ahaへの波及 +◯pt
Trade-off:情報量↓・自由度↓ を許容(好みは後送)
Non-Goals:多段配信最適化/大量セグメント分岐
撤退:D1未達 or 再開TTV悪化が2週連続→B案へ
変更窓:UI細部は24hで現場裁量(文言・位置)
まとめ:一枚PRDがあれば、政治は入らない。速度と安全が両立する。
4. 計測と判定:中央値×前後2週間、相対差分で答える
導入(200〜300字):D1運用の失敗は、平均や当日比較に引っ張られること。判定は“前後2週間×中央値”、対象はnew限定、回答は相対差分のみ。ダッシュボードは3カード(Aha率/TTV中央値/D1)+前後スクショで十分です。再開TTVが悪化するなら、通知は正しくても“直着先”が迷わせている可能性が高いので、翌日カードの文言と候補数を見直します。
要点:当日スパイクを見ない/中央値で裾を締める/副指標=再開TTV/前後スクショを必須化。
具体例:前後比較でD1+5pt/再開TTV-22%を確認、Ahaは翌週+3pt波及。
【判定台本(Slack直貼りOK)】
結論:D1 +◯pt/再開TTV -◯%(対象=new/前後2週×中央値)
根拠:翌日カード直着/通知1通化(前後スクショ添付)
次手:候補3→2へ圧縮/文言を「続きから再開」に統一
変更窓:コピー・位置は24hで現場裁量
まとめ:数字は“相対差分×中央値”。スパイクを無視できる設計が強い。
5. 運用:10分レビュー×合意ログ×逆指標で“止め方”までセット
導入(200〜300字):通知は暴走しやすいので、止め方を先に決めます。週次10分レビューで「結論→論点→決定→変更窓→合意ログ」を読み上げ、逆指標(問い合わせ↑/戻る率↑/再開TTV↑)を監視。悪化なら即停止してB案へ。合意ログは1行でSlack直着、資料は最新版のみ共有。私は、この型に変えてから“通知合戦”を見なくなりました。
要点:採択は上位2手のみ/好みは変更窓で扱う/撤退は“未達×2週”。
具体例:「翌日カード」と「候補即表示」を採択し、動画追加はNon-Goalsへ。
【10分レビュー(コピペ可)】
結論:D1の底上げ継続。再開TTVの裾を短縮
決定:翌日カード最上段固定/通知は1通・直着・抑制
判定:金曜18:00 前後2週×中央値(対象=new)
逆指標:問い合わせ↑/戻る率↑/再開TTV↑は即停止
合意ログ:[Decision][期限][変更窓] を1行で記録
まとめ:運用=“決める・残す・止める”の三点セット。D1は習慣で作る。
有料note(特典あり)
D1運用のテンプレは下記に集約(特典PDF2点:PdMスキルテンプレート集/キャリア戦略シート)。
FAQ
- Q. 通知は2通以上ではダメですか?
- A. 例外はありますが、まずは1通で“直着”に限定した方が再現性が高いです。2通運用はD1達成後に再評価しましょう。
- Q. toBで関係者が多く、カードが増えます。
- A. 決裁者Ahaと実装者Ahaでカードを分け、各々の“続き”に直着させます。通知は役割ごとに1通で十分です。
- Q. 実数を出せません。説得力は?
- A. 相対差分(+pt/-%)と中央値、前後2週間・new対象で十分に合意できます。再現性が説得力になります。


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