【2025年版】“推進力のあるPdM”がやっている5つの行動設計|チームを前に進めるリーダーの技術
結論:推進力は「才能」ではなく、明確な“行動設計”で作れます。
PdMをやっていると、「もっと推進してほしい」「判断を早くしてほしい」「巻き取りが弱い」と言われる場面があります。
ですが、推進力の正体は“性格”ではありません。行動の順番・判断の基準・支援の設計を揃えることで、誰でもチームを前に動かせるようになります。
この記事では、現場叩き上げでチームを率いる中で私が実践してきた「推進力のあるPdMが共通してやっていること」をまとめます。
今日から行動が変わり、明日からチームが動きやすくなる“具体的な技術”として使ってください。
1. 推進力は「性格」ではなく“設計”でつくられる
推進力のあるPdMは「強い意志で前に進める人」ではありません。
むしろ、淡々と“動きやすい設計”を標準化しているだけです。
つまり、人を動かしているのではなく、構造を動かしている。
だからこそ、再現性があり、誰が相手でも結果が安定します。
構造化とは何か。シンプルに言うと以下の3つです。
- 決める基準を揃える
- 着手の順番を固定する
- 止まった時の“再起動のルール”を決める
感情や勢いではなく、仕組みで動く。
推進力のあるPdMとは、チームの“前進確率”を最大化する設計者と言えます。
注意が必要なのは仕組み設計はメンバーの力量に合わせて行なってあげる必要があります。
例えば、何の数字をファネルで見た方が良いのか明確にしてあげるだけで良いメンバーもいれば、ダッシュボード設計の方法から明確にしてあげなくてはいけないメンバーもいます。
逆にKPIだけ伝えて後はポイントでレビューすれば良いなど、マネージメントしている人間によってさまざまです。
大切なことは、この人は何を明確にすれば進むことができるのかを見極めていくことです。
2. 「決める・伝える・整える」を分離する
チームが止まる最大の原因は、PdMの“頭の中”で役割が混線していることです。
推進力の高いPdMは、意思決定を3つに分解します。
- 決める:方向性・優先順位・基準
- 伝える:メンバーの理解が揃うまで“言い切る”
- 整える:進めやすい環境・リスク除去・ボトルネック排除
多くのチームは「伝える」を省略し、
「決めたつもり」で進んだ結果、迷子・誤解・やり直しが発生します。
推進力のあるPdMはこの3つを完全に切り分け、“伝わるまで伝える” を徹底します。
すると、チームは迷わなくなり、勝手に前に進みます。ご自身の周囲との関係性を見直し、伝えるではなく、伝わる表現を求め続けましょう。
3. 意思決定の“早さ”ではなく、“基準”を共有する
推進力は「判断スピード」ではなく「判断の“揃い方”」で決まります。
つまり、チームが同じ基準で考えられるようにすることが本質です。
私がよく使うのは、たった3つの意思決定基準です。
- 価値:どの顧客の、どの体験を変えるのか
- 速度:最短で検証するには何を削るか
- リスク:失敗時にどこまで許容できるか
この3つが揃うだけで、議論は一気に前向きになります。
推進力のあるPdMは、基準を“見える化”し、チームの思考をシンプルに整えます。
価値視点については以下の記事が参考になります。
4. 朝30分で決まる──PdMの“今日の推進力”
推進力のあるPdMは、朝の30分が驚くほど濃いです。
私自身、行動が最も変わったルーティンは以下の3つでした。
- 今日の目的:今日“必ず前進させる1点”を決める
- 境界線:任せる・介入する・保留のラインを朝のうちに決める
- リスク点:今日詰まりそうなポイントを先に潰す
この30分を習慣化すると、1日が「流される側」から「動かす側」に変わります。
推進力とは、結局は“意図的に作る1日の設計”です。
私も環境に応じて、タスク管理はgit hubやバックログ、notionなどさまざま使いますが、どの環境でも使い続けているツールが一つあります。
もう20年近く同じツールに頼り続けており、今後も継続するでしょう。それは手帳です。
その日に「前進させる1点」ここだけは必ず毎朝手帳に書き、何をどうするのかを自分の中で明確に落とし込みます。どんな差し込みタスクが入ろうと手帳に書いたことだけは必ず行なって1日を終えるようにしています。
5. チームが“動き続ける”フィードバック術
推進力のあるPdMは、フィードバックの目的を「評価」ではなく「前進」に置きます。
そのために、次の順番を守ります。
- 行動の意味付け:何が良かったか/なぜそれが重要か
- 進んだ距離の可視化:“成果”ではなく“距離”を評価する
- 明日が軽くなるアドバイス:1つだけ前に進むヒントを渡す
この3つを丁寧にやると、メンバーは「次は何をすべきか?」を迷いません。
これは1on1にもそのまま応用できます。
まとめ|推進力は“再現できる技術”である
推進力は性格ではなく「再現できる技術」です。
構造を整えれば、PdMは誰でもチームを前に進められます。
最後に紹介した5つをもう一度まとめます。
- 推進力は“設計”でつくる
- 決める・伝える・整えるを分離する
- 判断の基準を揃える
- 朝30分で1日をデザインする
- 前進を生むフィードバックをする
明日から、チームの“前進確率”が必ず上がります。
また、アナログとバカにせず、みなさんも何でも構いません。ぜひ毎朝の手帳習慣を試してみてください。驚くほど効率が上がります。


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