結論:年収交渉は「価値の約束+判定方法」を言い切ると最短で通ります。
最終面談の帰り道。「希望額、言っていいのかな…」。匿名のPdM組織のマネージャーである私は、いつも同じ台本を渡します。希望ではなく、Aha(初回価値)→TTV(到達時間)→D1(翌日活性)で再現性を約束し、判定方法を先に置く。さらに提出パック(実績3行+前後スクショ+一枚PRD)を根拠に、金額と代替案を“16文”で整える。この記事はそのまま使える交渉台本と、メール雛形のセットです。
意思決定と価値づくりの両輪はここが基礎です。課題解決型PdM 完全ガイド/価値提供型PdMの設計図で全体像がつながります。
1. 交渉の土台:希望でなく“約束と判定”(Aha/TTV/D1に接続)
面談の場で金額だけを言うと、根拠が弱くなります。最初に「どんな価値を、どの速さで、どう判定するか」を合意すると、金額の話が“投資の条件”に変わります。Aha=◯分で◯◯完了、TTVはp50とp95の二面図、D1は保存→再開などの代理指標。これを“言い切る”のが出発点です。
要点:①Ahaを時間つきの一行で固定 ②TTVはp50/p95で遅い人を救う ③D1は保存→再開でOK ④売上/CVRは下段の確認へ ⑤判定日は先置き。
コピペ素材|オープナー台本(16文の①〜④)
①「初回価値は3分で◯◯完了で定義しています。」
②「TTVはp50とp95の二面で短縮を約束します。」
③「翌日活性は保存→再開で判定します。」
④「判定日は◯曜、先に置かせてください。」
具体例:Ahaを「2分で結果を保存—電話はかかりません」に決め、p95短縮の打ち手を先に宣言。交渉の空気が“希望”から“計画”へ。
まとめ:先に物差しを合わせると、以降の交渉が一気に楽になります。
2. 根拠提示:提出パック(実績3行+前後スクショ+一枚PRD)
金額の裏付けは“再現性”。実績3行で要約し、前後スクショ3枚(見出し/導線/エラー)で体感差を見せ、一枚PRDでNon-Goalsと受入p95を一文で置きます。合意速度を示すのがポイントです。
要点:実績3行=Goal/Action/Result/スクショは同寸+注釈を短く/PRDはGoal→Non-Goals→Metric→Acceptance(p95)→判定日。
コピペ素材|読み上げ台本(16文の⑤〜⑩)
⑤「【Goal】Aha=3分で◯◯完了。」
⑥「【Action】見出し=結果の約束、主ボタンを1つに、エラーは確定後一行。」
⑦「【Result】Aha+◯pt、TTVp95 −◯秒、D1+◯pt。」
⑧「Before/Afterは3枚で持参しています(見出し/導線/エラー)。」
⑨「Non-Goalsを3点に線引きし、受入はp95 ≤ 1500msで合意したいです。」
⑩「判定日は◯/◯、週次の三行で報告します。」
具体例:受入p95を一言で提示→“品質の不安”が消え、金額の議論に時間を使えるように。
まとめ:提出パックは“短く強い証拠”。数字が弱い場合でも構図で勝てます。
3. 金額の言い方:金額→代替案→条件の順(トレードを作る)
金額は宣言→沈黙だと硬直します。私は「金額→代替案→条件」で“トレード”を作ります。裁量や時間、判定日や目標を組み合わせ、相手が動ける余地を用意すると、交渉が決まります。
要点:①“〜でお願いします”より“〜を提案します” ②代替は3択(給与/裁量/時間) ③条件=判定方法と日付 ④反対提案を歓迎する姿勢 ⑤文は短く。
コピペ素材|3オプション台本(16文の⑪〜⑬)
⑪「第一案:年収◯◯◯万。判定はAha+◯pt/p95 −◯秒/D1+◯pt。」
⑫「第二案:年収◯◯◯万−α、代わりに裁量(決裁)を◯◯まで。」
⑬「第三案:年収◯◯◯万−β、フレックス/リモート比率を◯/◯に。」
具体例:第一案が難色→第二案に“判定後の再協議”を添えて着地。翌月の評価会議で増額へ。
まとめ:金額が揺れても、代替案と判定条件で“合意”に寄せられます。
4. 詰めと翌日活性:フォロー文と判定装置(メール雛形)
合否は翌日のフォローで動きます。面談の要点をAha/TTV/D1に結び直して三行→提出物→判定日。メールは簡潔でOK。ログと前後スクショのPDFは1枚で十分です。
要点:件名にAha/TTV/D1/本文は三行+提出+判定日/UTMと版を控える/返信しやすい一問を入れる。
コピペ素材|フォローアップメール(16文の⑭〜⑯)
⑭件名:昨日の面談の御礼と提出(Aha/TTV/D1)
⑮本文:学び=◯◯がボトルネック/次=見出し結果化・p95救済・受入p95宣言/提出=実績3行・PRD断片・前後スクショ(判定日◯/◯)
⑯追伸:判定の指標や期日で修正があればご指示ください。
具体例:このメールで“次回=施策レビュー”へ昇格。条件再協議の余地が確保できました。
まとめ:D1(翌日活性)を自分で作ることが、交渉の最後の一手です。
交渉チェックリスト(保存版)
- Aha=「◯分で◯◯完了」を一行で言い切ったか
- TTVはp50/p95の二面図か(遅い人の救済を一本入れたか)
- D1は保存→再開など代理指標で判定できるか
- 提出パック(実績3行/前後3枚/一枚PRD)が用意できているか
- Non-Goalsと受入p95を一文で提示したか
- 金額→代替案→条件の順で“トレード”を作れたか
- フォローアップは三行+判定日で送ったか
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FAQ
- Q. 数字が弱い時はどうしますか?
- A. 前後スクショ+受入p95で補強し、方向(Aha+/p95−/D1+)を言い切れば十分です。
- Q. 会社側が金額を動かせないと言ったら?
- A. 代替案(裁量・時間・評価面談の期日)に切り替え、判定後の再協議を先に合意します。
- Q. toB志望でもこの台本で良い?
- A. 問題ありません。Non-Goalsと受入(G/W/T+p95)を最初に置くと合意速度が伝わります。
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