はじめに
PdM(プロダクトマネージャー)の役割で最も重要なのが、「ユーザーの本当の課題を見極めること」です。単にアンケートをとったり、要望を集めるだけでは不十分で、背景にある“真のニーズ”を捉える力が求められます。本記事では、仮説思考をベースに課題を深掘りする方法を解説します。
なぜ課題深掘りが重要なのか?
表面上の要望や改善依頼は、あくまで氷山の一角です。「ボタンを大きくしてほしい」という要望の裏に、「そもそも操作に不安がある」「導線がわかりづらい」という構造的な課題が隠れていることもあります。
このようなインサイトを得るには、ただ話を聞くだけでなく、“仮説を持って観察・質問する”スキルが重要です。
仮説思考とは何か?
仮説思考とは、最初に「おそらくこうではないか?」という仮の答えを立ててから情報収集・検証を行うプロセスです。
- 仮説:ユーザーが離脱するのは初回体験の不安感が原因では?
- 検証:オンボーディング完了率を調べ、定性インタビューで確認
- 修正:仮説が間違っていた場合は原因を再特定し、仮説を更新
このように、課題の特定→検証→施策→改善のサイクルを回すことがPdMの本質です。
ユーザー課題を深掘りするための具体ステップ
- ユーザー行動の観察
ログデータやヒートマップ、セッション録画を活用し、ユーザーのつまずきや行動パターンを可視化します。 - ユーザーインタビュー
「なぜそう思いましたか?」「それはいつ、どこで、何が起きたのですか?」という深掘り質問を用意しましょう。 - 5 Whys(なぜなぜ分析)
「なぜ?」を5回繰り返すことで、表面ではない“根本原因”に迫ります。
課題の構造化フレーム
以下のフレームを使うことで、課題を整理しやすくなります。
- 症状: ユーザーが実際に感じている不便
- 原因: その不便を生む要因
- 背景: なぜそれが起きるのか(業務・心理・環境)
- 本質課題: ユーザーの真の目的を阻害するコアの壁
まとめ
ユーザー課題を深掘りする力は、あらゆる施策の起点になります。表面的なデータや要望に飛びつくのではなく、仮説を持ち、問いを立て、行動と感情の裏側にある“真の課題”を見極める習慣を身につけましょう。


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