「面接は呼ばれるのに、職務経歴書で落ちるんです」。夜のビデオ通話越しに、転職直後のジュニアPdMがぽつり。私は画面共有で1枚の型を見せました。余計な飾りは要りません。伝える順番だけを整えます。
結論:職務経歴書は「事業価値 × 顧客価値 × 先行指標(Aha/TTV/翌日活性)」の三点セットで書けば通ります。
まず“設計図”を1枚に:何をどう書くか
ねらいは「再現性がある人だ」と採用側に伝えること。やり方は、成果の見せ方を“売上”から“先行指標”に置き換えること。失敗しやすいのは、作業列挙や横文字の多用です。ここからテンプレへ落とします。
意思決定と価値づくりの全体像は課題解決型PdM 完全ガイド/価値提供型PdMの設計図でつながります。まずは土台をそろえてから書くと、説得力が出ます。
【コピペOK】職務経歴書テンプレ(先行指標版)
下記をそのままWord/Googleドキュメントに貼り付け、該当箇所を入れ替えてください。2ページに収まる密度が基本です。
■ サマリー(3〜4行)
・BtoBtoC領域でゼロイチ〜運用を経験。事業価値と顧客価値の両立を重視。
・Aha/TTV/翌日活性を用いた意思決定と、チームの自律性を引き出す運用が強み。
・広義のプロダクト視点(営業/CS/業務設計含む)で、価値の連鎖を設計。
■ 実績(プロジェクト3件まで)
[案件名(匿名)/ 役割 / 期間]
目的:誰のどの不満を解決し、何を指標にしたか(Aha/TTV/D1)
施策:ねらい→やり方→失敗と直し方(各1行)
成果:先行指標の変化(例:Aha +◯pp、TTV -◯分、D1 +◯pp)
学習:次の仮説(1行)
■ 主要スキル(5〜7項目)
・意思決定:RICE(先行指標版)/ 撤退条件の設計
・リサーチ:原文→行動→時間の言い換え術、簡易インタビュー設計
・運用:オンボ台本/エスカレーション/受け入れ基準の運用
・計測:Aha定義/TTV算出/D1イベント定義 ほか
■ 職務経歴(要約)
20XX-20XX:所属・役割(匿名)— 補足は面接で説明
■ 志望動機(3行)
・貴社の◯◯(事業価値)を、△△(顧客価値)で増幅できる
・私の強み=先行指標を動かす運用と、チームの自律性設計
・入社後90日でAha/TTV/D1の改善プランを提示
実績の“書き換え方”:売上ではなく、先行指標で語る
採用側が知りたいのは、結果ではなく再現性。だからこそ売上や粗利ではなく、Aha/TTV/翌日活性で変化を示すのが近道です。ここを直すだけで、未経験〜ジュニアの書類通過率は上がります。
【NG→修正】実績の1行
NG:「フォーム改善でCVRを改善」→ 何をどう?
修正例:「住所自動補完を導入し、Aha到達率 +6pp/平均TTV -0.8分」
プロジェクトの見せ方:ねらい→やり方→失敗と直し方
文章だけだと伝わりにくい。短い連続文で“考え方”を見せると、現場の評価に直結します。PRD断片は面接でそのまま使えます。
【PRD断片(面接用の持ち込み)】
■ 背景:初回入力で離脱多 → Aha低い
■ 目的:Aha 25%→32% / TTV 7.0→6.0分
■ 施策:フォーム内ヒント/住所自動補完/成功後24hリマインド
■ 受け入れ基準:
Given 初回ログイン
When 住所1文字入力
Then 0.5秒以内に候補3件以上/選択で自動補完
志望動機テンプレ(3パターン)
志望動機は、相手の事業価値×顧客価値×自分の経験に落とすと通ります。体験談の代わりに、先行指標の改善計画を約束しましょう。
① 事業価値寄り
「◯◯の収益モデルに共感。Aha→TTV→翌日活性での改善経験を活かし、90日で“初回体験の詰まり”を潰します。」
② 顧客価値寄り
「ユーザーの原文を行動×時間に言い換える設計で、オンボ体験を再構築。TTVを短縮し翌日活性を伸ばします。」
③ 組織運用寄り
「CS×PdMの共通台本を導入し、意思決定ログで再現性を担保。小さく出して速く学ぶ運用を回します。」
書類通過率を上げる“仕上げ10項目”チェック
最後の10分でここだけ見直せば、読み手のストレスは一気に下がります。ミスは“もったいない理由”での落選に直結します。
- サマリーが3〜4行で「強み→先行指標→運用」になっている
- プロジェクトは3件以内、各8行以内
- 成果は売上でなくAha/TTV/D1の変化で表記
- 受け入れ基準が1件は記載されている
- 固有名詞・実数・企業名は匿名化
- 横文字は5〜7語以内で言い換え
- スキルは5〜7項目に圧縮
- PDF化前にリンク切れチェック
- ファイル名は「氏名_職務経歴書_YYYYMM」
- 提出メールの件名/本文は下記テンプレで統一
【コピペOK】提出メール/Slackテンプレ
やり取りの質も評価対象です。短く、先行指標の言葉を入れて送ります。
件名:職務経歴書の送付(氏名)— Aha/TTV改善の実績添付
本文:◯◯様
職務経歴書をお送りします。Aha/TTV/翌日活性の改善実績を中心に記載しました。
ご確認よろしくお願いいたします。
(氏名/連絡先)
スキルの棚卸し方はPdMスキルマップ完全ガイドが最短です。記事の型に沿って“言い換え”を揃えると、面接準備まで一気に進みます。
まとめ:先行指標で書けば、通る
職務経歴書は、事業価値×顧客価値×先行指標で“再現性”を示す書類です。今日やることはひとつ——上のテンプレをコピーし、実績の1行を「Aha/TTV/D1の変化」に言い換えて差し替える。これで書類の印象は変わります。
FAQ
- Q. 実績に出せる数値がありません。
- A. 絶対値でなく差分でOKです。小規模検証でも「Aha +◯pp/TTV -◯分」のように変化で示しましょう。
- Q. 未経験でプロジェクトが少ないです。
- A. PRD断片と受け入れ基準のサンプルを1件載せてください。考え方の一貫性が伝われば通ります。
- Q. 長くなりがちで2ページに収まりません。
- A. スキルを7項目以内、プロジェクトは3件まで。各8行以内の“短い連続文”に圧縮しましょう。
もっと深く・すぐ使える完全版
この記事のテンプレを実務でそのまま使えるPDFにまとめました。職務経歴書サンプル/面接100問の回答例/OKR例文の完全版は以下から。
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面接官が見ている3点
①差分で書いてあるか(+pp/−分) ②受入基準がログで一意に判定できるか(G/W/T×3) ③入替の痕跡があるか(5行ログ)。この3点が揃えば、説明は最小でも通ります。


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