結論:ダッシュボードはAha・TTV・D1の「3枚」だけで意思決定が最速になります。
朝9時の週次。私は最初の1分で3枚だけを映します。「Aha到達率」「TTV(p50/p95)」「翌日活性D1」。これだけで「どこから直すか」が即決しました。PdM組織のマネージャーとしての実感値ですが、カードを増やすほど会議は重くなります。逆に3枚に絞ると、コピー置換や導線調整の打ち手まで一気通貫で決まります。今日はその作り方をテンプレ込みで渡します。
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
1. 目的は“速度”:3枚構成で迷いを潰す
ダッシュボードの目的は“記録”ではなく“決める速度”です。私の組織では最初に3分を使ってAha到達率→TTV(p50/p95)→D1の順に並べ、遅行は2枚目以降へ追いやります。3枚なら誰でも覚えられ、次の一手がズレません。Ahaは「◯分で◯◯完了」、TTVは中央値と遅い人(p95)の二重監視、D1は翌日の再開や保存の継続。これで“詰まり”と“伸ばし”の両面が見えます。
要点:①3枚=Aha/TTV/D1 ②遅行は添え物 ③時間を入れたAha定義 ④p50とp95の二重監視で詰まりを特定 ⑤D1は小さな継続で測る。
コピペ素材(3枚構成テンプレ)
# Page1: Aha
・Aha到達率(全体/主要セグメント)
・Aha定義:◯分で◯◯完了
・Top3流入別Aha
# Page2: TTV
・TTV p50 / p95(週推移)
・ヒストグラム(バケット)
・遅延イベントTop3
# Page3: D1
・翌日活性(保存/再開/作成)
・コホート(初回日×翌日)
・通知/メールの効果
具体例:求職者の「3分で2件比較→保存」をAhaに設定し、Page2でp95悪化を検知→画像遅延読込で翌週に改善。
まとめ:3枚で“決める”土台が整う。増やすより削る。
2. Ahaボード:定義を1行+時間で固定する
ここが曖昧だと全てが曖昧になります。Ahaは「誰が・どの瞬間・何ができれば価値が分かったと言えるか」を時間込みで1行で定義し、カードの冒頭に固定表示。イベントは開始→到達→継続の3本を最低限。Aha到達率は全体と主要セグメント(新規/流入/デバイス)を横並びにし、翌週の優先度を一目で決められるようにします。
要点:①Aha=“◯分で◯◯完了” ②開始/到達/継続のイベントで自動計測 ③セグメントは3つだけ ④Ahaはカードの最上段に固定。
コピペ素材(Aha設定シート)
定義:◯◯なユーザーが「◯分で◯◯完了」
イベント:start_onboarding / reach_aha / continue_next_day
セグメント:source(x/wp/organic), device(web/ios/android), plan(free/pro)
レビュー日:毎週◯曜、差分と打ち手を更新
具体例:「新規/モバイル/x流入」でAhaが低い→保存導線のコピー置換を先に実施。
まとめ:“時間つきの到達点”を掲げると、全員の視線が揃う。
3. TTVボード:p50とp95で“遅い人”を救う
TTVの中央値(p50)が動いても、ピラミッドの裾(p95)が動かないとD1は伸びません。私の組織ではTTVのヒストグラムを5〜7バケットで表示し、p95の悪化を警告色で出します。遅延要素は「画像/推薦/外部通信/バリデーション」の4系統に分類。初回は軽量UIとフォールバックの明文化で救います。Ahaに直結しない豪華さは後回しに。
要点:①p50とp95の二重監視 ②ヒストグラムで裾を可視化 ③遅延要素を4分類 ④初回は軽量UIでよい ⑤フォールバックの受入条件を明文化。
コピペ素材(受入条件:性能)
Scenario: 初回リスト表示の性能
Given 新規ユーザー
When リストを表示する
Then 応答 p95 ≤ 1500ms(画像は遅延読込・推薦は次画面)
具体例:推薦を次画面に分離+画像遅延でp95が-5分、D1が+3ptに。
まとめ:p95を下げると“続けられる体験”になる。
4. D1ボード:小さな継続の証拠を置く(コホート)
翌日活性(D1)は“習慣化の兆し”を測る先行指標です。保存・再開・作成などの「続いた行動」を1つだけ主役に選び、初回日×翌日のコホートで表示。通知やメールが絡む場合は“ラストタッチ”の影響を控えめに読み、体験側の改善と分けて見るのがコツです。D1は低いがAha/TTVが改善している時は、告知の一行を見直します。
要点:①D1は“続いた行動”で測る ②コホートで初回×翌日 ③外部チャネルは別表示 ④Aha/TTVとの因果を週次で検証。
コピペ素材(D1計測テンプレ)
主指標:翌日再開率(continue_next_day / reach_aha)
分解:source / device / plan
補助:通知送信→クリック→再開の到達
具体例:Aha/TTVは改善、D1だけ停滞→「保存しておけば明日◯◯が楽になる」の一文を追加しD1が上振れ。
まとめ:D1は“明日も使う理由”の設計と対で見る。
5. 運用:週次は“三行”だけ&アラート基準を先に決める
ダッシュボードが良くても運用が重いと止まります。週次の発表は「差分→学び→次の一手」の三行だけ。AhaとTTV(p50/p95)を先に出してからD1。さらに、アラート閾値を先に決めます(例:Aha -3pt、p95 +20%で警報)。Slack台本でメッセージを固定すると、職能間の摩擦が減り、翌日のタスクがすぐ動きます。
要点:①三行台本で軽く回す ②アラート閾値の先出し ③非ゴール更新 ④次の一手は“1つだけ告知”。
コピペ素材(Slack台本+閾値)
【週次】Aha +◯pt / TTV p50 -◯分 / p95 -◯分 / D1 +◯pt
学び:◯◯が効いた → 次:◯◯を実施(判定日◯/◯)
閾値:Aha -3pt or p95 +20% で警報(担当:PdM/Eng)
具体例:p95悪化の週に警報→画像圧縮と遅延読込を火曜リリース→次週にD1回復。
まとめ:軽い週次と明確な閾値が、数字を前に進める。
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FAQ
- Q. 3枚に足りないと感じます。追加するとしたら?
- A. まず3枚で運用を固めてから「品質アラート」「遅行(売上/CV)」を補助に追加します。主役は変えません。
- Q. p95が改善しません。何から着手?
- A. 初回だけ軽量UIにする/画像遅延/推薦を次画面へ/フォーム補完→順番→バリデーションの順で詰まりを潰します。
- Q. D1が低いです。機能の改善以外に?
- A. 告知コピーを「明日の得」にリライト、再開導線を見出し直下に。通知は“1メッセージ”に絞ると効きます。
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