結論:PRDは「一枚」で十分。Aha→TTV→D1に直結させ、Non-Goalsと受入p95、判定日の“先置き”を書けば合意は速くなります。
夕方の仕様レビュー。厚いPRDが出てきて、全員が沈黙——私は匿名のPdM組織のマネージャーとして、そこで必ず“一枚PRD”に畳み直します。目的は「読む」ことではなく「決める」こと。Aha(初回価値)→TTV(到達時間)→D1(翌日活性)に接続した短い言語で、今日合意できる形に変える。それが現場で一番効いた型です。
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
テンプレの実物(コピペ可)は固定ページから
一枚PRDの雛形/受入p95例文/週次台本は下記で配布(無料プレビューあり)。
1. なぜ“一枚”なのか:合意速度=再現性(骨格を決める)
(導入)会議が長引くのは、情報が多いからではなく“物差しが違う”からです。一枚PRDは、読み手のTTVを短くし、合意を今日決めるための最小単位。背景や調査は付録へ退避し、本文は「Goal(Aha)→Non-Goals→Metric(Aha/TTV/D1)→Acceptance(p95)→Risk→MVP→判定日」の順に固定します。厚みより“決める速さ”を優先します。
(要点)Ahaを時間つきの一行で固定/遅行は本文から外す/Non-Goalsで線引き/受入はG/W/T+p95で一文/判定日は先置き/MVPは“判定装置”。この順で書くと、レビューが自動的に終わります。
コピペ素材:一枚PRDの見取り図
1) Goal=Aha 3分で◯◯完了
2) Non-Goals=今期やらない3点
3) Metric=Aha到達/TTV(p50,p95)/D1
4) Acceptance=G/W/T+応答p95 ≤ 1500ms
5) Risk→MVP=最大不確実性×最小実験
6) 判定日=◯/◯(週次)
(具体例)巨大な仕様書を上記の骨格に畳み直しただけで、会議は20分短縮。
(まとめ)“骨格の固定”が合意速度=再現性になります。
2. GoalはAha一行で:結果×時間×不安否定(数字に接続)
(導入)Goalが曖昧だと、全項目がズレます。Aha=「誰が」「いつ」「何を」を“時間つきの一行”で言い切ると、企画・開発・CSの視線が揃います。サブに“不安の否定”を置くと体感が決まり、A/Bの軸が立ちます。ここでTTV(p50/p95)とD1へ自然に連結します。
(要点)主語はユーザー/時間を明文化(◯分)/「結果の約束」を見出し化/サブで不安否定(例:電話はかかりません)/代理指標でOK(保存→再開)。Goalが決まれば、施策は“順番”だけになります。
コピペ素材:Aha一行テンプレ
誰が:◯◯な新規ユーザー いつ:初回◯◯後 何を:3分で◯◯を◯◯まで完了
判定:Aha到達+◯pt/TTV p50,p95 −◯秒/D1+◯pt
(具体例)見出しを「2分で結果を保存—電話はかかりません」に差し替えてGoalを揃え、Aha+5pt、p95 −60秒。
(まとめ)Aha一行は“全員の物差し”。ここで勝負は半分決まります。
3. Non-Goalsと受入p95:線を引き、品質は一文で守る
(導入)合意がもつれるのは“何でもやる”から。先にNon-Goals(今期やらない3点)を書き、受入基準はG/W/T+p95で一行にします。品質を先に言語化すると、説得に使っていた時間が実装に置き換わります。p95(遅い人)救済を明示するのがコツです。
(要点)Non-Goalsは3点に限定/受入は例外条件も一文に/応答p95で遅い人を保護/ログとA/Bの判定条件も“先置き”。これで仕様の“境界”がはっきりします。
コピペ素材:受入&Non-Goals断片
Non-Goals:①双方向同期は今期やらない ②監査ログは検索のみ ③自動レポは次期
Acceptance:Given 新規ユーザー/When 初回リスト表示/Then 応答p95 ≤ 1500ms(タイムアウト時は再試行)
(具体例)CSV取込に「p95 90秒以内」を明記し、レビューが即日合意。
(まとめ)“線引き+一文品質”が、会議のブレーキを外します。
4. Risk→MVP→判定日の“先置き”:週次は三行で回す
(導入)PRDは“判定装置”でもあります。最大の不確実性を1つに絞り、最小の実験(MVP)を定義し、判定日を先に置く。週次は“Aha/TTV/D1の差分→学び→次”の三行だけ。遅行KPIは下段の確認に回します。これだけで会議は“決める場”に変わります。
(要点)Riskを一行で特定/MVPは“やること”でなく“判定方法”/判定日は◯曜固定/p95救済を一本必ず入れる/ログはイベント3種(aha/saved/revisit)。
コピペ素材:週次Slack台本
【週次】Aha(+◯pt)/ TTV p50(−◯秒)/ p95(−◯秒)/ D1(+◯pt)
学び:◯◯が効いた → 次:◯◯を◯日まで(判定日先置き)
(具体例)“画像遅延+推薦は次画面”をMVPに、p95 −70秒。翌週D1も微増。
(まとめ)“先置き”ができれば、PRDは自然に回ります。
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FAQ
- Q. 一枚に収まらない場合は?
- A. 本文は骨格だけ。背景・調査・UI詳細は付録に退避。本文では“決める材料”だけを残してください。
- Q. 売上やCVRはどこに書く?
- A. 週次の判断には使いません。下段の確認へ。本文はAha/TTV/D1と受入p95で合意します。
- Q. toBでも同じ?
- A. 同じです。合意が多い分、Non-Goalsと受入(G/W/T+p95)を先に置くほど速度が出ます。
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