結論:経営会議でPRDは“仕様の羅列”ではなく、“意思決定の装置”として機能させなければ意味がありません。
経営陣にとってPRDは理解しづらい文書です。しかし、Aha率・TTV(p50/p95)・D1といった指標をストーリーに埋め込むことで、会議は「説明会」から「決裁の場」に変わります。この記事では、PRDを経営会議用に翻訳する方法を、数値→ストーリー→台本→資料の流れで具体的に解説します。
1. PRDを経営会議に持ち込む意味
経営会議でPRDを使うのは「詳細説明」ではなく「資源配分の意思決定」を得るためです。理由は、事業責任者が欲しいのは施策の細部ではなく、ROIが高い一手を選びたいからです。
- PRDは「価値創出の旗」を一文で示す
- 数値で投資対効果を測る(Aha/TTV/D1)
- ストーリーで“なぜ今か”を伝える
具体例:オンボーディング改善のPRDを会議に出した際、Aha率+8pt・TTV p95 -120秒という実績が説得材料となり、次四半期の予算が倍増しました。
2. 数値ダッシュボード:経営陣が見るのは“3タイル”だけ
経営会議に膨大なデータを出すと、逆に理解が止まります。理由は、経営陣の意思決定に必要なのは「何が価値に直結しているか」だけだからです。
【ダッシュボード3タイル】
・Aha率(今期 vs 目標)
・TTV p95(秒単位)
・D1活性率(%)
まとめ:粒度を絞るほど決裁は早くなる。
具体例:この3タイルに絞った結果、経営会議の承認時間が15分から7分に短縮しました。
3. ストーリーライン:旗→道→数字で語る
PRDを経営層に説明するときは「旗→道→数字」の順にストーリーを組み立てます。それは、抽象→具体→結果の順がもっとも理解されやすいからです。
【ストーリー雛形】
旗:「初回体験でAhaを最短化する」
道:「入口を招待リンクに統一、入力摩擦を必須2項目に限定」
数字:「結果、Aha率+8pt/TTV p95 -120秒/D1 +6pt」
具体例:この構成で発表したところ、経営層は「理解しやすい」とコメントし、追加開発の承認が即日下りました。
4. 決裁台本:経営会議30分の進め方
会議の時間は限られています。だからこそ、PRDを決裁台本として準備します。
- 5分:旗の一文とダッシュボード3タイルを提示
- 10分:摩擦と仮説の説明(洞察表から抜粋)
- 10分:ROI試算とスコープ票(Must/Should/Won’t)
- 5分:決裁ログ記入/次の判定日を合意
【締めの一言】
「本件は“p95短縮=顧客体感改善=解約率低下”に直結します。ROIが明確なので承認をお願いします。」
5. 資料化の型:スライドは“旗・道・数字”で3枚
経営会議用資料は厚いほど逆効果です。理由は、会議時間と集中力が限られているからです。3枚に絞ると伝わります。
- スライド1:旗と目的(課題・対象・価値)
- スライド2:道(摩擦/改善フロー図/スコープ票)
- スライド3:数字(Aha/TTV/D1とROI試算)
具体例:この3枚構成にしたことで、経営層は10分で理解し、承認後すぐにリソース配分が変わりました。
6. PRDと経営陣の“距離感”を縮めるコツ
経営会議では、言葉の解像度を下げすぎても上げすぎても失敗します。理由は、経営層は「数字は理解したいが、詳細は委譲したい」という立場だからです。
- 数字:Aha/TTV/D1は必ず出す(簡潔に)
- ストーリー:摩擦と仮説を短く語る
- 詳細:スコープ票やACは補足資料に回す
具体例:詳細仕様を別紙に回しただけで、経営会議の議論は投資判断に集中しました。
u-note:意思決定の順路を固定する
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
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FAQ
- Q. 経営会議に細かい仕様を持ち込むべき?
- A. 不要です。PRDの旗・道・数字とROIだけで十分。詳細は補足資料へ。
- Q. ROIはどう計算する?
- A. 「改善によるAha率・D1向上→解約率低下→売上影響」の順で試算。仮定はシンプルでOKです。
- Q. 30分に収まらない場合は?
- A. 旗・道・数字だけでまず決裁を得て、詳細は後日の専門会で扱います。
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