はじめに
PdM(プロダクトマネージャー)として新しい職場に着任した直後は、期待と同時に大きな不安もつきまといます。特に未経験や転職直後の場合、「何から始めれば良いのか」、「どのように信頼を築けばいいのか」が見えにくいものです。
私自身も過去に複数のプロダクト立ち上げに参加し、ゼロからの信頼構築や施策推進を経験してきました。その中で気づいたのは、最初の90日間の過ごし方が、その後の評価と成果を大きく左右するということです。本記事では、その90日間をどう使うべきかを具体的に解説します。
フェーズ1:最初の30日間|徹底的な理解と観察
この期間は「何かを変える」よりも、徹底的に学び・観察するフェーズです。焦って手を動かすよりも、周囲やプロダクトの現状を正しく把握することが、後の判断の質を高めます。
- プロダクトの現状把握:KPI、ユーザー数、収益構造などを確認。
- ユーザーの声を吸収:CSチームや営業チームへの同席、過去のユーザーインタビューの確認。
- 社内の文化理解:意思決定の流れやコミュニケーションスタイルを把握。
- 課題リスト作成:観察から得た気づきを「課題リスト」にまとめる。
特に未経験の場合、社内用語や業界特有の商習慣が壁になります。ここで理解を深めることが、その後の提案の説得力に直結します。
フェーズ2:31〜60日目|信頼構築と小さな成果
このフェーズでは、「信頼を得るための小さな成果」を意識します。大規模な改善よりも、短期間で成果を見せられる取り組みを選ぶのがポイントです。
- クイックウィン施策の実行:UIの小改善や運用フローの効率化など、即効果が見える施策を選定。
- ステークホルダーとの関係強化:1on1や定期的な情報共有で信頼を蓄積。
- 社内発表の場で成果共有:小さな成功を見える化し、周囲の安心感を高める。
私の経験では、この時期に実施した小さな改善が「この人は成果を出せる」と認知され、以降の大きな提案も通りやすくなりました。
フェーズ3:61〜90日目|中期施策の準備と実行
90日目を迎える頃には、プロダクトの理解も深まり、社内の信頼もある程度構築できているはずです。この段階で初めて中期的な施策の準備と実行に着手します。
- 中期施策の立案:課題リストから優先度の高いテーマを選び、解決策を設計。
- 社内合意形成:関係部門との調整を行い、実行体制を整える。
- MVP(Minimum Viable Product)の準備:まずは最小単位で検証可能な形に落とし込む。
この時期に重要なのは、「なぜその施策をやるのか」を明確にし、事業価値と顧客価値の両方を説明できる状態にすることです。
転職直後PdMの注意点
– すぐに成果を出そうと焦らない
– 社内外の人間関係構築を軽視しない
– ユーザーの課題を理解しないまま施策に着手しない
特に未経験PdMは「手を動かす=成果」と誤解しがちですが、最初の90日は成果を出すための土台づくり期間です。
まとめ
最初の90日は、学び→信頼構築→施策実行という流れで進めることが、長期的な成果につながります。
転職直後や未経験のPdMであっても、このロードマップを意識すれば、確実に成果と信頼を積み上げられます。
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