結論:PdMの自己PRは「誰のAha(初回価値)を、どれだけ速く(TTV)翌日に続かせたか(D1)」を30秒で言い切るのが最短です。
面接冒頭の30秒で勝負は決まります。肩書きや担当機能の羅列は伝わらず、評価者は“再現性”だけを見ています。シニアPdM/組織マネージャーの立場で言えば、Aha→TTV→D1の因果を一文で提示し、前後比較とPRD断片で裏づける自己PRが最も通ります。本稿はそのまま読み上げられる台本と、NG→OKの言い換え、証拠の貼り方までまとめました。
意思決定と価値づくりの全体像は、課題解決型PdM 完全ガイド/価値提供型PdMの設計図で接続できます。
1. 設計思想:30秒は“価値→速さ→継続”の順で一撃
最初の30秒は、あなたが“どの価値を、どれだけ速く、翌日に続かせたか”を名指しする時間です。自己PRの入口でAha→TTV→D1の因果を提示すると、面接官は一気に解像度を上げて聞いてくれます。数字が弱くても相対差分と前後比較で十分。“忙しさ”ではなく“差分”を語るのが鍵です。管理の現場でも、私はこの一文で見極めています。
要点:Aha(誰の“できた”か)→TTV(どれだけ速く)→D1(翌日に続いたか)/相対差分OK/主観語は排除/前後比較で裏づけ。
【30秒ピッチ台本(コピペ可)】
私は「◯◯な新規ユーザー」が“30秒で◯◯できた”状態をAhaに定義し、
説明2行化と導線1本化でTTVを短縮、翌日は再開カードでD1を底上げしました。
次の一手も同型で再現します。
具体例:「多機能を訴求」では刺さらなかった候補者が、Aha定義→2行化→再開カードの因果で30秒を組み直しただけで、面接官の質問が具体に変わりました。
まとめ:入口は因果の一文。差分を示して“再現できる人”に見せる。
2. 30/90/5分の階層化:時間が伸びても“因果の芯”は同じ
現場では、面接官の時間配分が読めません。だからこそ、30秒・90秒・5分の三段階で台本を用意し、どこで切られても要点が落ちないようにします。90秒は阻害の特定(定性5人+ログ1本)を1行だけ追加、5分ではTrade-off(非スコープ)と再現計画(30-60-90日)を添えます。長くなっても、芯はAha→TTV→D1です。
要点:30秒=因果一文/90秒=阻害の特定を1行追加/5分=Trade-offと再現計画/いずれもAha→TTV→D1で通す。
【時計型スクリプト(コピペ可)】
30秒:結論=Aha→TTV→D1の差分
90秒:+ なぜ(定性n=5+ログで阻害=用語難/分岐過多)
5分 :+ 取捨(非スコープ)+ 30-60-90再現計画
具体例:時間が足りない面接で30秒版だけを言い切り、後半に延長がついたケースは多い。“短く強い”が次の質問を呼びます。
まとめ:時間が伸びても芯は同じ。層だけ増やして切れ目を作る。
3. NG→OKの言い換え:アウトプット語を“差分”に翻訳
落ちる自己PRの9割は“作成/実装/対応”で埋まっています。評価者はアウトカム(価値の差分)しか見ていません。表の通り、主語をユーザーの達成に置き換え、Aha→TTV→D1に接続するだけで印象は一変します。数字が無ければ相対差分と中央値で十分。主観語(簡単/直感的)は具体へ置換しましょう。
要点:主語=ユーザーの達成/差分で語る/相対差分OK/主観語は禁止、所要と残り手数に置換。
【NG→OK翻訳(コピペ可)】
NG:UIを改善 → OK:説明2行+導線1本化でAha到達率+◯pt/TTV-◯%
NG:回遊を向上 → OK:再開カードで再開TTV-◯%、D1+◯pt
NG:通知を強化 → OK:“1通・直着・抑制”でD1+◯pt(抑制率◯%)
具体例:「通知を強化」→「1通・直着・抑制で再開TTV短縮」。面接官の追問が「抑制条件は?」に変わり、議論が実務の線に乗りました。
まとめ:語彙を差分に統一。評価者の採点表にそのまま入れる。
4. 証拠3枚:前後比較・PRD断片・合意ログを“直着”で添える
自己PRの説得力は証拠の揃い方で決まります。完璧な数字は不要。1)前後比較(Aha/TTV/D1の1枚画像)、2)PRD断片(目的を価値指標で、非スコープと検証期間つき)、3)合意ログ(Decision/期限/変更窓)の3枚を、要約スライドから直着で開けるようにしてください。管理者視点では、この3点で“再現できる人”かを即判断できます。
要点:各1枚/直着リンク/相対差分+中央値/代理指標(成功トースト閲覧率/問い合わせ率)を添える。
【証拠パック・チェックリスト(コピペ可)】
- 前後比較:Aha/TTV中央値/D1(前2週→後2週)
- PRD断片:目的=Aha+◯pt/TTV-◯%/D1+◯pt、非スコープ明記、検証=2週間
- 合意ログ:Decision(人)/〆切(日時)/変更窓(24h)
具体例:数値の開示が難しい案件でも、前後スクショ+PRD+合意ログの3枚で十分。面接官は“型”を見ています。
まとめ:証拠は“短く強く”。3枚で因果を見せれば通ります。
5. 場の運用:切り返し・逆質問・オンライン対策まで
最後は“当日の運用”。突発の深掘りには、因果の芯を繰り返す切り返しを準備。逆質問は「Aha定義」と「計測粒度」を聞けば、入社後のズレを避けられます。オンライン面接は“要約1枚+証拠3枚”を事前送付、当日は30秒→90秒の順で読み上げ。長文メールより、判断材料を短時間で渡すのがマネージャー流です。
要点:切り返し=因果の再提示/逆質問=Aha定義と計測粒度/オンライン=要約配布+階層台本。
【当日台本(コピペ可)】
切り返し:「誰のAhaを、どれだけ速く、翌日に続かせたか」で答えます。
逆質問1:現行Aha定義は?TTVは中央値で見ていますか?
逆質問2:D1の分母は新規/既存を分けていますか?
メール:面接前に要約1枚+証拠3枚を共有(直着リンク)
具体例:「強みは?」に対し、因果の一文を再提示→「初手は?」と聞かれ、2行化/導線1本化/再開カードと即答。会話が迷いません。
まとめ:場も“型”で回す。因果→証拠→次の一手の順で固定。
有料note(特典あり)
テンプレートは下記にまとまっています(特典PDF2点:PdMスキルテンプレ集/キャリア戦略シート)。
FAQ
- Q. 数字が言えない案件はどう補強する?
- A. 相対差分と中央値で十分。前後比較+PRD断片+合意ログの3枚を添え、代理指標(トースト閲覧率/問い合わせ率)で補強します。
- Q. 時間がなくて5分版まで話せません。
- A. 30秒→90秒で十分。芯はAha→TTV→D1。非スコープは一言だけ添え、詳細は資料に直着させます。
- Q. 逆質問は何を聞けば評価が下がりませんか?
- A. Aha定義・TTVの集計方法・D1の分母設計を聞いてください。“価値の物差し”を合わせる姿勢が評価されます。


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