結論:PdMの年収は「最初の価値を再現する力」で決まります。
深夜のデスクで書類を詰めていた頃、私は「肩書き」ではなく「価値の線」を語れる候補者が通る現場を何度も見ました。ユーザーの“困った瞬間”を切り取り、Aha(初回価値)へ最短で連れていき、TTV(価値到達時間)を縮め、翌日活性(D1)につなげる――このループを説明できる人は、等級やレンジの上限に届きます。本稿は、未経験/ジュニアが現実的に年収を上げるための7ステップを、台本・チェックリスト・事例つきでまとめます。
意思決定と価値づくりの両輪はここが基礎です。課題解決型PdM 完全ガイド/価値提供型PdMの設計図で全体像がつながります。
1. 評価軸の現実:年収は“価値の再現性×市場”で決まる
採用の現場で問われるのは、肩書きの華やかさではなく「価値を短期間で立ち上げた筋」を他の案件でも再現できるか、です。ここでいう価値とは“感動”ではなく“到達点”。だからこそ、Aha→TTV→D1の先行指標で語ると伝わる。市場が揺れる時ほど、再現性の筋が評価の軸になります。
要点:①Aha=◯分で◯◯完了の定義 ②TTVはp50/p95で詰まりを監視 ③D1で習慣化の兆しを見る ④再現性は「学び→次の一手」まで含めて説明。
コピペ素材(評価メモ)
誰の・どの瞬間・何が止まる?(動詞)
Aha=◯分で◯◯完了(根拠)
TTV p50/p95=◯分/◯分(詰まりはどこ)
D1=翌日の何で測る?(再開/保存/作成)
具体例:求人比較の“保存→再開”をAhaに設定。TTVは比較完了まで、D1は保存条件での再開率。
まとめ:“何をどれくらい早くできたか”を先に語ると評価軸に乗る。
2. レンジの見方:等級は「影響範囲×自走性×再現性」
具体的な金額を追いかけるより、等級の期待値を構造で理解するとブレません。評価者は「どの範囲に影響を与え、どれくらい自走し、学びを次に再現できるか」を見ています。未経験でも、狭い領域で高い再現性を示せばレンジ上限に寄ります。
要点:①影響範囲(機能/導線/チャネル)②自走性(仮説→実験→学びのリズム)③再現性(別案件での転用)④非ゴールの整理。
コピペ素材(自己評価表)
影響範囲:◯(例: 初回導線)
自走性:◯(週次で仮説→学び→次)
再現性:◯(別案件◯◯で同様の効果)
非ゴール:今回は◯◯をやらない
具体例:初回オンボだけを担当し、週次でTTVを短縮→別機能でも同パターンでD1改善。
まとめ:等級は「広さ勝負」ではなく「再現性の深さ」で押し上げられる。
3. 実績の見せ方:先行指標の“差分”で書く
書類が通らない最大の理由は“仕事の羅列”。PdMの実績は、Aha到達率・TTV・D1の差分で見せます。絶対値が出しづらい場合でも、外れ値(p95)や完了率・再開率などの代理指標で語れば十分に伝わる。面接官が欲しいのは「何を変え、どう効いたか」の一枚です。
要点:①差分を太字で②代理指標OK③外れ値を1本だけ監視④学び→次の一手までセット。
コピペ素材(職務経歴書ブロック)
【課題】誰/瞬間/止まる動詞
【Aha】◯分で◯◯完了
【打ち手】導線/コピー/MVP
【差分】Aha +◯pt / TTV p50 -◯分 / p95 -◯分 / D1 +◯pt
【学び→次】◯◯が効いた→次は◯◯
具体例:「保存コピーを結果の約束に変更→Aha+8pt、TTV -2分、p95 -5分」。
まとめ:実績は“差分の作品”にする。
4. 面接突破と交渉:5分ストーリー+30/60/90で“上限”を取りにいく
面接は時間芸です。1案件に絞り、5分で価値の筋を語る。最後に「入社30/60/90日での前倒し計画」を提示すると、レンジの上限に手が届きます。交渉は金額の相談ではなく、価値の“前倒し提案”。これができると、未経験でも扱いが変わります。
要点:①5分台本②反証歓迎③非ゴールの明記④30/60/90で“未来の再現性”。
コピペ素材(5分台本+30/60/90)
0) 結論:Aha→TTV→D1で◯◯を改善
1) 背景→2) Aha→3) 計測→4) MVP→5) 学び→6) 次
30日:Aha定義/計測/初回MVP
60日:TTV短縮/品質P95改善
90日:伸ばし施策/再現手順の文書化
具体例:初月でAha定義の言語化とイベント実装、2ヶ月でTTV短縮、3ヶ月でD1の再現手順を整備。
まとめ:交渉は“未来の価値の約束”で行う。
5. PRDと受入条件:一枚で“道筋”を見せる
分厚い仕様は不要。価値の地図を一枚で示せば、面接でも入社後でも合意が早い。Goal/Why/Trade-off/Metricから入り、受入条件はGherkinで1条件1行、P95の閾値を一つに絞る。こうしておけば実装も検証も迷いません。
要点:①PRDは一枚②受入条件はG/W/T③P95の閾値を明記④MVPは最大不確実性に直結。
コピペ素材(PRD断片)
【Goal】Aha=◯分で◯◯完了/到達率+◯pt
【Metric】Aha到達率 / TTV(p50/p95) / D1
【Acceptance】Given/When/Then + p95 ≤ ◯ms
【Risk→MVP】◯◯が空→フォールバック挙動をABで検証
具体例:並び替え“価格昇順”のみ先行→翌週にAha+◯ptを計測、推奨順は次スプリントへ。
まとめ:PRDは“価値の地図”。枚数より道筋。
6. 案件の選び方:勝ちやすい土俵に乗る
未経験が年収を伸ばす最短は、勝ち筋の案件を選ぶこと。初回導線/オンボ/TTV短縮は効果が読みやすく、先行指標の差分を作りやすい。大規模刷新やAI大ネタは魅力的でも、初月の成果が薄まりやすいので後回しに。
要点:①初回導線②コピー最適化③計測の仕込み④メール/再訪の伸ばし。
コピペ素材(優先度表)
候補 | Impact | Effort | Score=I-(E-3) | 着手順
導線テキスト変更 | 4 | 1 | 6 | 1位
保存導線再配置 | 5 | 2 | 6 | 2位
モック刷新 | 3 | 4 | 2 | 後回し
具体例:保存ボタン文言変更→Aha上昇→次にフォーム補完→最後にUI刷新。
まとめ:勝てる山から登ると年収は早く上がる。
7. タイムライン:10週間で“成果と証拠”を作る
ゴールは「差分の証拠」を作ること。10週間で学び→次の一手までを刻めば、面接も交渉も強くなります。週次レビューは差分と次の一手だけ。レポートは一枚で十分です。
要点:①週次=差分/学び/次 ②月次=仮説更新 ③反証歓迎 ④ダッシュボードは先行指標から表示。
コピペ素材(10週間ロードマップ)
W1-2: Aha定義/イベント実装
W3-4: MVP→判定(p50/p95)
W5-6: 導線/コピー最適化
W7-8: 品質P95改善/再訪導線
W9-10: 伸ばし施策/学びの文書化
具体例:W3でAha+◯ptを確認→W5でコピー差し替え→W7でp95短縮→W9でメール再訪を実装。
まとめ:10週間で差分と再現手順を“見える化”する。
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FAQ
- Q. 未経験でも年収アップは現実的?
- A. 可能です。Aha→TTV→D1の差分を1案件で作り、5分で語れる状態にすれば交渉力が上がります。
- Q. 数字が出せないときは?
- A. 代理の先行指標(完了率/再開率/p95等)で差分を作り、学び→次の一手まで書き切ってください。
- Q. まず何から始める?
- A. Aha定義を時間で固定→イベント3本(開始/到達/継続)→最短導線のコピー置換、の順です。
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