結論:エラー文は「原因→行動の一行」に直すだけで、Aha(初回価値)→TTV(到達時間)→D1(翌日活性)が最短で改善します。
夜のレビューで若手がつぶやく。「直してるのに、離脱が減りません…」。匿名のPdM組織のマネージャーとして私が見るのは、コピーのトーンではなく“指示の短さ”。多くのフォームは入力途中に赤字で叱り、p95(遅い人)をさらに遅くしています。ここでは、現場で効いた「原因→行動の一行」テンプレと実装チェックを渡します。
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
1. なぜ“エラー一行”で伸びるのか(p95救済の設計)
(導入 200〜300字)ユーザーが離脱するのは、入力が難しいからではなく「何をすれば次に進めるか」が一瞬で分からないからです。途中で赤字を連発すると、注意の焦点が散り、TTVが伸びます。そこで私が徹底するのは“確定後に一行だけ”の指示。役割は3つ:①原因を一語で提示(短く)②次の行動を動詞から始める③例示で迷いを断つ。さらにフォーカスを自動で戻し、選択状態にする。これだけでp95が強く縮みます。
(要点 4〜6文)確定前は叱らない/確定後にrole="alert"で一行提示/「禁止」ではなく「できる言い方」/例示を右側orプレースホルダに/フォーカス復帰と選択状態/保存導線は常設して「あとで」を許容。
コピペ素材:エラー設計チェック8項
□ 確定後に一行のみ表示 □ role=”alert” □ 動詞で開始 □ 例示あり
□ フォーカス自動復帰 □ 選択状態ON □ 電話は後段任意 □ 保存導線は上部常設
(具体例)「住所が不正です」→「番地が未入力です。例:1-2-3 を入力」。確定後表示+フォーカス復帰でp95 −60秒、Aha+4pt。
(まとめ)“確定後・一行・例示・復帰”の4点でp95は救えます。
2. 文の型:原因→行動+否定の裏返し(コピー設計)
(導入 200〜300字)エラー文が長いのは、言い訳や背景説明が紛れ込むから。ユーザーに必要なのは「次に何をすれば進めるか」だけです。私は「原因(名詞)→行動(命令形)→例示」の順に固定し、否定語は極力使いません。否定が必要なときは“できる言い方”に裏返して提示します。「ハイフンを入れないで」ではなく「数字だけで入力」。たったこれだけで、行動が早くなります。
(要点)先頭は原因の名詞化(短い)/動詞から始める/否定を裏返す/例示で迷いを断つ/時間を示すなら「◯秒で完了」。
コピペ素材:言い換え辞書(短縮例)
否定→肯定:
「入力できません」→「8文字以上で入力」/「ハイフンは不可」→「数字だけで入力」/「形式が違います」→「例:name@example.com」
時間の明示:「あと10秒で完了」
(具体例)「メール形式が違います」→「届きません。例:name@example.comで入力」。A/BでAha+3pt、p50 −15秒。
(まとめ)否定を裏返すだけで“次の行動”が即決になります。
3. 無料テンプレ10選(30選のうち抜粋)
(導入 200〜300字)ここからはそのまま貼って使える“無料版10選”です。各テンプレは原因→行動→例示の順で、画面読み上げにも配慮済み。電話番号や住所は「後段任意」運用に寄せると、初回価値までの距離が短くなります。Aha/TTV/D1の判定は週次で。
(要点)各行頭にアイコンや色付けは不要/一行で切る/例示のドメインは汎用に/p95救済を意識して“迷いがちな箇所”を網羅。
コピペ素材:エラー文テンプレ10選
1) メール:届きません → 「例:name@example.com で入力」
2) 電話:形式が違います → 「数字だけで入力」
3) 郵便番号:桁数違い → 「7桁で入力(例:1234567)」
4) 住所:番地が未入力 → 「番地を入力(建物名は任意)」
5) 生年月日:未来の日付 → 「年を選び直す」
6) パスワード:短い → 「8文字以上で設定」
7) カード期限:期限切れ → 「月/年を選び直す」
8) 画像サイズ:大きすぎ → 「◯MB以下にしてアップ」
9) 同意チェック:未チェック → 「内容を確認して同意」
10) 任意電話:未入力 → 「空欄でOK(あとで追加できます)」
(具体例)テンプレ3・10を導入、電話を任意に変更。p95 −55秒、D1+2pt。
(まとめ)10行だけでも“遅い人”の詰まりは解けます。
4. 実装と計測:ARIA+イベント3種(週次“三行”で回す)
(導入 200〜300字)正しい文でも、実装が雑だと効きません。読み上げ対応、フォーカス、選択状態、そして“測る”仕組み。私はイベント3種(aha_reached/saved/revisit_next_day)から始め、p50/p95の二面図でTTVを見る運用に固定しています。計測は“判定のために”だけ、シンプルでOKです。
(要点)role="alert"+aria-live="polite"/確定後表示/フォーカスIDにスクロール/再入力欄は選択状態/イベント3種+latency_ms/週次は“三行”のみ。
コピペ素材:週次Slack台本+受入
【週次】Aha(+◯pt)/ TTV p50(−◯秒)/ p95(−◯秒)/ D1(+◯pt)
学び:◯◯が効いた → 次:◯◯を◯日まで(判定日先置き)
受入:応答p95 ≤ 1500ms/タイムアウト ≤ ◯%
(具体例)ARIA+確定後表示+イベント3種を導入。翌週、Aha+5pt、p95 −70秒。
(まとめ)“読ませず進ませる実装+先行指標”が最短です。
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FAQ
- Q. まず1つだけ変えるなら?
- A. 「確定後に一行+例示」にしてください。次にフォーカス復帰と選択状態。これだけでp95が縮みます。
- Q. 組織の規約で否定表現が必要です。
- A. 先頭を肯定の指示にし、末尾で補足的に否定を入れる構成にすると行動が止まりにくいです。
- Q. 数字が取りづらい環境です。
- A. 代理指標でOK。入力完了率のp95、初回応答p95、保存→再開(D1)で週次判定しましょう。
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