【2025年版】Aha再定義でリテンション改善|体験を“続けたい”に変える実務ガイド
「初日は良かったけど、翌月は来ない」──PdMなら誰もが一度は突き当たる壁です。
本記事では、Aha体験を再定義することで「一度の満足」から「継続する安心」へと変え、実際に翌月活性(Dτ)を改善した実務ストーリーを紹介します。
Ahaの再定義とは何か?
Ahaとは、ユーザーが「価値を実感した瞬間」を指します。
多くのPdMは、このAhaを“最初の成功体験”として定義しますが、これが落とし穴になることがあります。
リテンションが伸びない原因の多くは、初回Ahaが「単発で完結してしまう」ことにあります。
「便利だ」と思っても、その瞬間で終わってしまえば翌日以降の行動には繋がりません。
実例:Ahaを“翌月の安心感”に再定義した話
ある経理SaaSでは、Ahaを「仕訳が自動化される瞬間」として設計していました。
この設計でも初回体験は良好で、Aha率は高かったのですが、翌月の活性(D30)は低迷していました。
そこでチームは、ユーザーインタビューと行動ログを突き合わせ、次の課題を発見します。
- 翌月になると「本当に自動で回るのか?」という不安が生まれていた
- 設定やルールを忘れてしまい、再設定で離脱していた
この結果からAhaを「翌月も自動化が続く“安心感”を得た瞬間」に再定義しました。
再定義後の施策はこうです。
- 自動仕訳完了後に「来月も同じルールで処理されます」という確認モーダルを追加
- 設定内容を翌月冒頭にリマインド通知
- 継続利用率の可視化ダッシュボードを導入
結果、Dτ(翌月活性率)は+7.8pt改善し、解約率も3ヶ月で−1.5pt低下しました。
なぜAha再定義が効くのか
価値提供の構造を見直すと、Ahaには次の2層があります。
- 瞬間Aha:「できた」「便利」と感じる即時体験
- 持続Aha:「この先も安心」と感じる継続体験
瞬間Ahaは導入時の動機を作りますが、持続Ahaこそがリテンションを支えます。
プロダクトが“生活や業務の一部”になるためには、利用者の中で「次も大丈夫」という信頼を作る必要があります。
再定義を実務に落とすステップ
以下の手順で、あなたのプロダクトのAhaを見直しましょう。
- 行動データから違和感を抽出:D7・D30で急減しているユーザー層を特定
- インタビューで不安を言語化:「続けない理由」「翌月どう感じたか」を深掘り
- Ahaの再定義:「使えた」→「続けられる」に軸を移す
- 安心の証拠を設計:通知、リマインド、成果可視化などの仕組みを実装
よくある失敗例
- 初回Ahaを過剰に作り込み、翌回体験が劣化
- “不安”を放置して、習慣化に繋がらない
- 効果測定をAha率だけで終わらせてしまう
惹きつけの視点:リテンション改善とは「ユーザーの不安を設計で消す仕事」。
安心を作れるPdMは、組織にとって再現性のある“価値設計者”です。
関連記事
有料note記事リンク
PdM初心者のための仕事大全【保存版】(特典:スキルテンプレ&キャリア戦略シート)


コメント