深夜のオフィス。「この機能、好きって言ってくれるのに伸びない」——そんな相談に対して、私は必ずこう返します。
結論:PMFは“ユーザーが自走で続ける状態”を、Aha(初回価値)/TTV(到達時間)/翌日活性(D1)の先行指標で一意に判定し、週次で入替(撤退/継続/新規)できているかで決まります。
PMFの定義(ねらい→やり方→失敗と直し方)
ねらいは、曖昧な「好評」を捨てて、機械判定できる基準に落とすこと。やり方はAha/TTV/D1をUIイベントで定義→ダッシュボードで週次入替。失敗はNPSや売上のみでの判定。直すなら、まず先行指標3点に統一します。
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1. 「3つの証拠」でPMFを見極める
ストーリーだけでは判断を誤ります。先行指標で見ると、投資判断が早くなります。
【PMFの3つの証拠(コピペOK)】
証拠1|Aha達成が自動で積み上がる(イベント:save_success)
証拠2|TTVが短縮し続ける(first_open→save_successのP50/P95)
証拠3|翌日活性が“続き導線”で底上げ(resume_opened)
2. 定義テンプレ:UIで一意に判定する
主観を排除し、UIイベントに落とし込みます。実装は1日で着手できます。
【定義テンプレ】
Aha 判定:保存成功トーストの表示(event=save_success)
TTV:first_open → save_success のP50/P95
翌日活性:success_toast「続き」→翌日直行(event=resume_opened)
受入基準(G/W/T×3)
G=主ボタン1つ(動詞→所要)/所要表示/成功トーストに「続き」
W=エンプティにサンプル3件/再開導線(1タップ)
T=“あとで”可/後送OK/暫定保存可
3. ダッシュボード:置くカードは4枚まで
毎日触るのは先行指標だけ。遅行(売上/ARPU)は別紙へ逃がします。
- カード1:Aha達成率(旧版比)
- カード2:TTV P50/P95(週次)
- カード3:翌日活性(再開直行率)
- カード4:新規/既存の分解(Aha起点)
4. 実装の順番:Aha→TTV→翌日活性
ABを乱立させず、順番で入替えると最短で伸びます。各1手ずつに限定。
- エンプティにサンプル3件(選ぶだけで保存可)
- 主ボタンを動詞→所要に統一(例:テンプレで保存(30秒))
- 成功トーストに「続き(30秒)」を入れ、翌日直行を記録
5. 15分のPMFレビュー台本(司会用)
“説明”を減らし、“判断”に集中させる台本です。読み上げで運用できます。
[00-02] 目的:Aha/TTV/D1のどれを動かすか
[02-07] 差分:Aha +pp/TTV −分(P50/P95)/D1 +pp
[07-10] 基準:G/W/Tの修正点、非スコープの再確認
[10-13] 入替:撤退/継続/新規(撤退条件= Aha +5pp未満 × TTV悪化)
[13-15] ログ:5行ログに追記→Slack共有(定型文)
6. Slack定型文&PRD断片(コピペ)
合意形成は“差分×基準×入替”で一発。以下をそのまま使えます。
【Slack定型文】
目的:◯◯のAha/TTV/D1を動かす
差分:Aha +pp/TTV −分/D1 +pp(旧比)
基準:G/W/T修正=◯◯、非スコープ=◯◯
入替:撤退=◯◯/継続=◯◯/新規=◯◯(次回◯/◯)
【PRD断片】
非スコープ:SNS連携/通知高度化/多言語対応
受入基準:G=主ボタン1つ/所要/続き W=サンプル3件 T=後送OK
評価:Aha +pp/TTV −分(P50/P95)/D1 +pp
7. アンチパターン→即置き換え
当てはまったら、その場で差し替え。翌週のグラフが素直に動きます。
- NG:初回で“設定”を要求 → OK:サンプル3件から保存(後送OK)
- NG:注意書きモーダル乱発 → OK:行内ヒントで進ませる
- NG:成功後の“無音” → OK:成功トーストに「続き(30秒)」
8. 今日からのチェックリスト(30分)
迷ったら、下記3点だけ着手すればPMF判定の前提が整います。
- Aha/TTV/D1のUIイベント定義を確定(コピペ導入)
- 主ボタンの文言を動詞→所要に統一、成功トーストに「続き」
- 5行ログ(差分→入替→学習)で週次の痕跡を残す
FAQ
- Q. 売上が伸びていればPMFといえますか?
- A. 売上は遅行です。先行3指標(Aha/TTV/D1)が自走で伸びる状態かをまず確認します。
- Q. 実数が出せません。相対(+pp/−分)だけで弱くない?
- A. 再現性は入替の痕跡で示せます。相対でも週次ログがあれば十分に伝わります。
- Q. PRDが長くなります。
- A. “非スコープ→G/W/T→先行指標”の1枚へ断片化し、説明は別紙に逃がしてください。
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