結論:APは“OKR→四半期の骨→週次の行動”の直列で作ると、Aha・TTV・D1にまっすぐ効きます。
会議で素晴らしいアイデアが並んでも、翌週には空気になる——そんな経験はありませんか。理由は、目標(OKR)と日/週に落ちる“やること”の間に、実務の橋が無いからです。本稿では、その橋=アクションプラン(AP)を物語で解き明かし、OKR→骨→順番→週次→判定の順にテンプレを配布します。途中で迷わないよう、Aha(価値の到達)、TTV(p50/p95)、D1(翌日活性)に必ず接続する設計で進めます。
1. APの役割:OKRと“今日の行動”を一本の線で結ぶ
APは「やることリスト」ではありません。理由は、ToDoの寄せ集めは熱量のある順に消化され、価値(Aha)に直結しないからです。APはOKRから逆算し、四半期の骨(旗・道・数字)を経由して、週次の行動に落とし込む“動く線”です。つまり、決めるのは量ではなく順番。価値に届く最短線を引きます。
- O(目的)は一文、KRはAha/TTV/D1の三点で固定
- 四半期は“骨(旗・道・数字)”で描き、日付は後
- APはMust/Should/Won’tで“順番”を先に決定
- 週次は“3つだけやる”に制約し、残りは退避
- 判定はp95とD1でゲート化(感想会を排除)
【コピペ:OKR雛形】
O:オンボーディングの速達価値で解約率を下げる
KR1:Aha到達率 +8pt KR2:TTV p95 -120秒 KR3:D1 +6pt
まとめ:APはOKRの翻訳装置。具体例:上記KRに合わせ、入口一本化と“手掛かり2点+候補提示”が最優先として浮上しました。
2. 骨を置く:四半期の“旗・道・数字”で迷子を防ぐ
最初に日付のバーを引くと、遅延や障害で全体が崩れます。それは、スケジュールが価値の上位に来てしまうからです。そこで先に“骨”を置き、全員の指差し箇所を固定します。旗=誰の何を、道=入口からAhaの最短線、数字=Aha/TTV/D1の閾値。この三つだけを1分で言い切れる状態にしてから、APを展開します。
- 旗:「覚えていない情報は入力させない」
- 道:「手掛かり2点→候補提示→完了トースト」
- 数字:「Aha率↑/TTV p95 ≤ 7分/D1 ≥ 40%」
- 図は“体験・データ・ガードレール”の3枚だけで十分
- 詳細はSRSに写経し、PRDは骨のまま保つ
【コピペ:骨(読み上げ30秒)】
旗:覚えていない情報は入力させない
道:手掛かり2点→候補提示→完了トースト
数字:Aha率 +8pt/TTV p95 ≤ 7分/D1 ≥ 40%
まとめ:骨が先、日付は後。具体例:骨を先に共有しただけで、開発・CS・営業の論点が一致しました。
3. 順番で裁く:Must/Should/Won’tがAPの心臓
点数(RICEなど)は便利ですが、重み付けで議論が長引きます。理由は、評価軸が主観に寄るからです。APでは“順番”で裁くのが最短です。Must=OKR直結、Should=次点、Won’t=再審条件付きの棚上げ。善意の「ついでに」はここで止めます。
- Must:入口一本化/手掛かり2点+候補提示/Aha一意化
- Should:候補プレビュー改善/後追い確定の自動化
- Won’t:初回の詳細属性回収/SSO(再審:来期)
- Won’tは否定ではなく“順番の管理”
- 再審日は先に刻む(蒸発対策)
【コピペ:順番票テンプレ】
Must:____ Should:____(代替:__)
Won’t:____(再審:◯/◯ 週)
まとめ:正論は順番で裁く。具体例:SSOはWon’t+再審日に退避し、p95短縮の施策が最速で実装されました。
4. 週次に落とす:3タスク制約と30分レビュー台本
週次のAPは“3つだけ”。理由は、選択の余白があるほど迷いが増え、Ahaに届く道が曲がるからです。進捗レビューは30分台本で固定し、数(Aha/TTV/D1)を基準に判定します。会議は説明会ではなく、投資判断と順番の調整に限定します。
- 週次AP:Mustから3タスクだけ→残りはバックログ
- レビュー30分:骨→順番票→AC→ダッシュボード
- 判定はp95とD1のゲートでYES/NO
- 決裁ログは1枚に集約、v+0.1で合意の蒸発を防止
- 通知テンプレで関係者の認識を同期
【コピペ:30分レビュー台本】
5分:骨(旗・道・数字)を音読
10分:順番票の差分を確定
10分:AC(合否の条文)で詰める
5分:ダッシュボード(Aha/TTV/D1)で判定日を更新
まとめ:週次は“3つだけ・30分で決め切る”。具体例:3タスク制約で前倒し依頼が消え、D1が+6ptに改善。
5. 計測とAC:数の条文に写経して“静かなダッシュボード”へ
数が揺れると議論が止まります。揺れの原因は、Aha定義の多重化や非同期発火、TTVの起終点の曖昧さです。AC(受け入れ基準)は主観語を排し、クリック・時間・観測で締めます。イベントはidempotent_keyを持ち、Ahaは完了トースト同時に一意発火。ダッシュボードは4タイルだけで十分です。
- AC#A:入口→Aha 最大3クリック
- AC#B:TTV p50 ≤ 3分/p95 ≤ 7分(起点=view_entry/終点=achieve_aha)
- AC#C:Ahaは完了トースト同時に一意発火
- AC#D:エラーは同画面で自己解決(戻り遷移なし)
- ダッシュボード:Aha到達・TTV p50/p95・離脱Top3・入口別Aha
【コピペ:イベント定義】
achieve_aha { session_length: number, steps: int, idempotent_key: string }
まとめ:ACは価値の合否そのもの。具体例:Aha一意化で±揺れが消え、p95短縮の傾向が翌朝には判定可能に。
6. 決裁ログと通知:合意を“残す・届く・動く”に変える
APが止まる最後の理由は、合意が蒸発することです。決裁ログは1枚、変更はv+0.1で追記。通知は「骨・順番・次アクション」を一文で配信します。そうすると、流通する情報が目的に直結し、チームの手が止まりません。
- 決裁ログ:誰が・何を・いつまでに・どの数で判定
- 変更管理:v+0.1で差分だけ記録
- 通知:骨→順番→次の3点で1通に集約
- 判定日:p95とD1のゲートで更新(延期理由は数で)
- 週次の三行報告で学びを固定化
【コピペ:三行報告】
Aha(+◯pt)/ p50(−◯秒)/ p95(−◯秒)/ D1(+◯pt)|学び|次(判定日)
まとめ:合意は“紙一枚と一通の通知”で生き返る。具体例:決裁ログの運用だけで関係者の再確認往復が半減しました。
u-note:意思決定の順路を固定する
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
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FAQ
- Q. RICEはもう使わない?
- A. 使っても構いませんが、最終判断はMust/Should/Won’tで順番に落としてください。合意が蒸発しにくくなります。
- Q. 週次に3タスクだけは少なくない?
- A. 少ないほど直線になります。依頼の“前倒し”はバックログへ退避し、順番で裁きます。
- Q. APとPRDの違いは?
- A. PRDは“骨(旗・道・数字)”で価値の定義、APは“順番と週次の行動”で価値に到達する線を引きます。
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