結論:APの週次は“30分で決め切る”。骨→順番票→AC→ダッシュボードの順で運営し、反論返しと決裁ログまでテンプレで固定します。
会議は長いのに何も決まらない。そんな停滞は、手順と判定基準がバラバラなときに起きます。週次のAPレビューは、誰でも同じ質で回せるように“台本化”すべきです。本稿では、30分で意思決定が終わる進行、反論返しの言い回し、ログ・通知・次アクションまでを、現場で貼るだけのテンプレで提供します。Aha/TTV(p50/p95)/D1に必ず接続させ、翌朝のメトリクスで判定できる状態を作ります。
1. 事前準備:台本は“資料より順番”を支配する
週次が迷走する最大の原因は、資料の量ではなく、進行の順番が合意されていないことにあります。準備で見るのは二点だけ。会議冒頭で読み上げる“骨(旗・道・数字)”が更新されているか、ダッシュボード4枚(Aha/TTV p50・p95/離脱Top3/入口別Aha)が前日で反映されているか。この2つが揃えば、議論は“順番の調整”に集中できます。
- 骨は1分で音読できる長さに整える(長文禁止)
- ダッシュボードは4枚に限定(追記はバックログへ)
- 順番票(Must/Should/Won’t)は前回差分だけ更新
- AC(受け入れ基準)は条文化(主観語は追放)
- 決裁ログの雛形は会議前に空欄で用意
【コピペ:会議前チェックリスト】
□ 骨(旗・道・数字)を60秒で音読できる
□ ダッシュボード4枚が更新済み(昨日・7日移動)
□ 順番票の差分が明示されている
□ ACがチケット先頭に貼られている
□ 決裁ログ(空欄)を配布済み
まとめ:準備は“短く・同じ順番”。
具体例:骨を1分台本に短縮しただけで、冒頭説明の平均時間が8分→1分に。
2. 30分台本:骨→順番票→AC→ダッシュボード
台本は“読む順”を固定するために存在します。骨で全員の指差し箇所を合わせ、順番票で優先タスクを確定、ACで合否基準を固め、ダッシュボードで結果の見方を決める。時間配分まで決めておくと、自然に会議が締まります。
- 5分:骨(旗・道・数字)を音読し、変更点のみ確認
- 10分:順番票の差分を確定(Mustの3タスクを特定)
- 10分:AC(クリック数・時間・観測)で詰める
- 5分:ダッシュボードの閾値と判定日を更新
【コピペ:30分台本(司会進行用)】
00:00-01:00 骨を音読(変更点は一言だけ)
01:00-11:00 順番票の差分確定(Mustの3タスク)
11:00-21:00 AC条文を読み、合否を決める数字を確認
21:00-30:00 ダッシュボード閾値・判定日・担当を確定
まとめ:順番が会議を締める。
具体例:この配分に切り替え後、会議延長回数が月8回→1回に減少。
3. 反論返し:最短で“順番の議論”に戻す
良い会議ほど反論は出ます。問題は、反論が“価値の順番”から逸れたときに長引くこと。返し方をテンプレにして、論点を順番へ引き戻します。要点は3つ。価値の旗へ戻す/Aha/TTV/D1の閾値で聞き返す/Won’t票と再審日で期待を固定する、です。
- 価値への回帰:「この施策は旗にどう寄与しますか?」
- 数で聞き返す:「p95とD1のどちらに効きますか?」
- 順番で裁く:「今期はWon’t、再審は◯週に入れます」
- 代替を提示:「代替のShouldに◯◯案を入れます」
- 悪役を作らない:事実と順番に矮小化して説明
【コピペ:反論返しテンプレ(司会の台詞)】
「いまの提案は素晴らしい。ただ、旗への寄与を数で示せますか?
p95短縮かD1上昇のどちらですか? 今期のMustに乗らない場合は
Won’tに入れて◯週に再審を置きます。代替案としてShouldに◯◯を入れます。」
まとめ:反論は“順番と言葉”で淡々と処理。
具体例:この返しで、機能要望の議論が平均12分→3分に短縮。
4. AC(受け入れ基準):主観を追放し、合否を数で締める
「スムーズ」「分かりやすい」は合否になりません。ACを条文化し、クリック数・時間・観測の三点で締めます。これにより、QA・開発・分析が同じ言語で判定でき、会議が“感想会”から“合否判定”へ変わります。
- AC#A:入口→Aha 最大3クリック(候補選択含む)
- AC#B:TTV p50 ≤ 3分/p95 ≤ 7分(起点=view_entry/終点=achieve_aha)
- AC#C:Ahaは完了トースト同時に一意発火(非同期禁止)
- AC#D:エラーは同画面で自己解決(戻り遷移なし)
- 計測はidempotent_keyで二重発火を防止
【コピペ:AC雛形(貼って使える)】
AC#A 3クリック以内/AC#B p50≤3分・p95≤7分
AC#C Ahaは完了トースト同時/AC#D エラーは同画面解決
まとめ:ACは価値の合否そのもの。
具体例:ACをチケット冒頭に貼った翌週から、レビューの論点が“数字の合否”に集中。
5. ダッシュボード:4枚だけで毎朝5分の判定
見たい数字を増やすほど、意思決定は遅くなります。ダッシュボードは4枚で十分。Aha到達率、TTV p50/p95(警告:目標+20%超)、離脱Top3、入口別Aha。この4つが更新されていれば、翌朝5分で“次の手”が決まります。
- events:view_entry / input_hint1 / input_hint2 / select_candidate / achieve_aha / return_next_day
- タイル:Aha到達率(昨日・7日移動)
- タイル:TTV p50/p95(警告閾値の明記)
- タイル:離脱Top3(input_error, wait_over_5s, no_candidate)
- タイル:入口別Aha(広告/直打ち/招待リンク)
【コピペ:タイル構成】
- Aha到達率(昨日・7日移動)
- TTV p50/p95(p95>目標+20%で警告)
- 離脱Top3(error, wait_over_5s, no_candidate)
- 入口別Aha(広告/直打ち/招待リンク)
まとめ:数字を“静かに”して会議を速く。
具体例:この4枚運用で、週次の“議題持ち込み”が半分に。
6. 決裁ログ&通知:合意の蒸発を止める
決まったはずの合意が消えるのは、ログと通知が散らばるからです。決裁ログを一枚に集約し、変更はv+0.1で追記。通知は「骨→順番→次の3点」を一通で送ります。これで、関係者の認識ズレと“前提の更新漏れ”が消えます。
- 決裁ログ:誰が何をいつまでに、どの数字で判定
- 変更管理:v+0.1で差分だけ追記
- 通知:骨→順番→次(1通に集約)
- 判定日はp95とD1のゲートで更新
- 三行報告で学びを固定し、次の週に渡す
【コピペ:決裁ログ(1枚)】
決定:____ 期日:__/__ 判定:p95__/D1__
責任:____ 連絡:送信済(◯◯-slack/メール)
変更:v+0.1 ____(差分のみ)
まとめ:合意は“紙一枚と一通”で残す。
具体例:決裁ログ運用で、後日の「言った/言ってない」がゼロに。
u-note:意思決定の順路を固定する
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
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FAQ
- Q. 30分で本当に足りる?
- A. 足ります。骨→順番票→AC→ダッシュボードの順で“順番”を裁くと、説明の往復が消えます。
- Q. 反論が強いメンバーがいて進まない。
- A. 旗への寄与とAha/TTV/D1で聞き返し、Won’t+再審日で期待管理してください。
- Q. 指標はもっと増やすべき?
- A. まず4枚で十分。増やすほど意思決定が遅くなります。必要になったら増やす方針で。
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