結論:ビルドトラップは「毎朝5分・週次30分・月末ゲート」の3拍子で、Aha到達率(%)/TTV(p50/p95)/D1を見て決め切ると防げます。
自分でも気づかないうちに、チームは“作ること”へ寄っていきます。それは、日々の判断が場当たりになり、数字の順番(Aha→TTV→D1)が溶けるからです。私はこの3年、大小5つのプロダクトで運用リズムを整えるだけで、件数主義からの離脱に成功しました。この記事は、毎朝5分・週次30分・月末ゲートを使って、成果を「Aha到達率(%)/TTV(p50/p95)/D1」で揃える台本とテンプレを、ストーリーと具体例でまとめます。
1. 毎朝5分:数字は“4枚だけ”を順番に
(導入)朝から多くの数字を見るほど、意思決定は遅れます。理由は、観点の揺れが増え、議論が抽象化するからです。だから、毎朝は4枚だけに固定します。Aha到達率(%)→TTV p50/p95→離脱Top3→入口別Ahaの順です。順番を固定すれば、誰が読んでも同じ結論になります。
(要点)Aha到達率は「昨日/7日移動」の2系列で傾きを見る/TTVはp95の“救済”を最優先で短縮/離脱は項目単位で原因を特定/入口別は広告・直打ち・招待で傾向を掴む。最後に“今やる”を1つだけ選ぶのがコツです。
【コピペ:朝5分チェック(貼るだけ)】
□ Aha到達率(昨日 / 7日移動)
□ TTV:p50 / p95(p95 > 目標+20% は赤)
□ 離脱Top3:input_error / wait_over_5s / no_candidate
□ 入口別Aha到達率:ad / direct / invite
→ 今日動かすのは「今やる」1つだけ
(まとめ)数字は少なく、順番は固定。
(具体例)4枚に絞った翌週、朝会は5分化し、Aha到達率が+5pt、TTV p95が−90秒に。
2. 週次30分:読み上げ→仕分け→基準→日付の台本
(導入)“説明会”になった週次会議は、必ず持ち越しが増えます。それは決める順番が無いからです。週次は30分台本で、Aha到達率(%)/TTV(p50/p95)/D1の物差しに合わせて決め切ります。
(要点)最初の5分で旗(対象・価値・数)を音読/10分で「今やる3つ」を順番票に刻む(後でやる/今回はやらないも同時確定)/10分で受入基準(クリック・時間・観測)を条文化して読み合わせ/最後の5分で判定日と担当を入れる。
【コピペ:週次30分台本】
00:00-05:00 旗(対象・価値・数=Aha% / TTV p50/p95 / D1)を音読
05:00-15:00 順番票:今やる3つ(後で/今回はやらない も確定)
15:00-25:00 受入基準(クリック・時間・観測)の読み合わせ
25:00-30:00 判定日・担当・決裁ログ更新(1枚)
(まとめ)説明ではなく投資判断に戻す。
(具体例)台本導入2週目、持ち越し案件が7→2、Aha到達率+4pt。
3. 月末ゲート:通す/戻すを“数字の条文”で1分判断
(導入)月末に「やった感」で終えると、翌月も同じです。ゲートで通す/戻すを数字で言い切ります。それは、合意の蒸発を防ぎ、順番票を更新するためです。
(要点)Aha到達率の到達値、TTV p50/p95の上限、D1の下限をPRDの受入基準に写経/判定は「はい/いいえ」で1分/戻しの場合は“次の今やる3つ”を即時に差し替え、ゲート日の再設定まで一気にやる。
【コピペ:月末ゲート宣言(1分台本)】
今月の判定:
・Aha到達率 __%以上
・TTV p50 ≤ 3分 / p95 ≤ 7分
・D1 __%以上(分母=前日Aha達成者)
→ 満たしたので次へ / 足りないので戻す(順番票を更新)
(まとめ)通す・戻すは数字で短く。
(具体例)ゲート運用1ヶ月目、差し戻しは2件に圧縮、翌月のAha到達率がさらに+6pt。
4. 順番票:日本語で“今やる/後でやる/今回はやらない”
(導入)ビルドトラップの多くは、優先度の議論が抽象に流れることから生まれます。そこで、順番票を日本語で固定します。理由は、誰の目にも“今週動くもの”が同じに見えるからです。
(要点)今やる=Aha%直結/TTV p95短縮/D1上昇のいずれかに効くもののみ/後でやる=準備や改善/今回はやらない=再審日を先に宣言して期待管理。決裁ログは1枚、変更はv+0.1で差分追記します。
【コピペ:順番票(週次)】
今やる:
- 入口一本化(Aha%↑)/担当_/期日_
- 候補5件制限(TTV p95↓)/担当_/期日_
- Aha一意化(D1↑)/担当_/期日_
後でやる:候補プレビュー改善/保存導線
今回はやらない:初回詳細属性回収(再審:_週)
(まとめ)言葉をやさしく、選び方は厳しく。
(具体例)順番票の導入で“前倒し依頼”が半減、D1+5pt。
5. ダッシュボード:Ahaは“率”、TTVは“p50/p95”、D1は“分母厳密”
(導入)見たい数字は増やせますが、意思決定は遅くなります。ダッシュボードは4枚で十分です。Ahaは到達率(%)、TTVはp50/p95の二面図、D1は分母を前日Aha達成者だけに固定します。
(要点)Ahaイベントは完了トーストと同時に“一意”で発火/TTVは起点view_entry→終点achieve_aha/D1はreturn_next_dayで確認。入口別Aha%は媒体の質の違いを明確にします。
【コピペ:4タイル定義】
・Aha到達率(昨日/7日移動)
・TTV p50/p95(warn: p95 > 目標+20%)
・D1(分母=前日Aha達成者)
・離脱Top3(error / wait_over_5s / no_candidate)
(まとめ)数字を静かに、順番で動く。
(具体例)Ahaの多重発火を排除→ダッシュボードの±揺れが消え、週次の解釈ズレがゼロに。
u-note:意思決定の順路を固定する
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
6. 具体例:3週間で“件数主義”から抜けた現場
(導入)「毎朝5分・週次30分・月末ゲート」を入れる前、私たちの会議は“通した数”で終わっていました。Ahaが揺れ、TTVの終点が曖昧で、D1は全体分母のまま。だから、施策件数は多いのに成果が静かでした。
(要点)初週:Aha到達率を音読、TTVの終点をachieve_ahaに固定/2週目:順番票を導入し、今やる3つだけに制約/3週目:ゲートで通す/戻すを数字で宣言。週次の決裁ログは1枚に統一。
【前後差】
・Aha到達率:+9pt
・TTV p95:−130秒
・D1:+6pt
・会議時間:45分→25分(週次)
(まとめ)仕組みは軽く、判断は速く。数字と言葉の順番を揃えるだけで、現場は静かに強くなります。
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FAQ
- Q. 毎朝5分、本当に4枚だけで足りますか?
- A. 足ります。増やすほど意思決定は遅くなります。必要になったら増やす方針で十分です。
- Q. 週次の30分で決め切れません。
- A. 台本の順に読み上げるだけでOKです。合否は受入基準の条文で「はい/いいえ」と言い切ってください。
- Q. 月末ゲートが厳しく見えます。
- A. 厳しさが“蒸発”を防ぎます。通らない案は「今回はやらない」に退避し、再審日で期待を固定しましょう。
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