結論:仕様書は“書くこと”が目的ではなく、“意思決定を再現できること”がゴールです。要件定義はAha%→TTV→D1に紐づけることで、成果に直結します。
「仕様書を書けと言われたが、何をどう書けばいいのか分からない」――PdM初心者が最初に悩むポイントです。2025年の現場では、ドキュメントは単なる形式ではなく、意思決定と再現性を担保する道具です。この記事では、要件定義の流れから仕様書の具体フォーマットまで、すぐに使える形でまとめました。
要件定義の本質:価値と指標に紐づける
要件定義は「なぜ作るのか」を明確にし、チーム全員が同じゴールに向かえるようにする工程です。単に機能一覧を書くのではなく、指標に直結させることが重要です。
- 目的:Aha%を上げる、TTVを短縮する、D1を改善する。
- 背景:なぜこの課題を解く必要があるのか。
- 制約:期間・予算・技術的条件。
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
コピペ素材(要件定義テンプレ)
1) 目的:◯◯を改善してAha% +◯ptを目指す
2) 背景:ユーザー行動やデータに基づく
3) 指標:Aha%/TTV p95/D1
4) 制約条件:技術・期間・コスト
まとめ:要件定義は「課題→指標→制約」で整理。例:TTV短縮を目的に、フォーム項目削減を要件化。
仕様書の役割と基本構成
仕様書は「何をどう動かすか」より、「なぜそう決めたか」を残すためのドキュメントです。開発者・デザイナー・CSが読んで意思決定を再現できるように書きます。
- 目的と背景:要件定義を短く再掲。
- ユーザーストーリー:誰が/何を/なぜ。
- 画面や遷移の概要。
- 非機能要件:速度、セキュリティ、拡張性。
コピペ素材(仕様書雛形)
・機能名:◯◯機能
・ユーザーストーリー:「ユーザーが◯◯したとき、◯◯ができる」
・画面概要:ワイヤーフレームや図解を添付
・非機能要件:応答速度1秒以内/権限管理あり
まとめ:仕様書は「意思決定を再現するツール」。例:新規登録導線の選択理由を明文化。
実務でよくある失敗と対策
仕様書や要件定義は「網羅しよう」とするあまり冗長になり、誰も読まない状態になりがちです。逆にシンプルすぎると解釈が分かれます。バランスを取る方法を押さえておきましょう。
- 冗長すぎる:目的と指標を冒頭に明記しておけば詳細は後回しでもよい。
- 曖昧すぎる:具体例やチェックリストで解釈の余地を減らす。
- 更新されない:リリース時に必ず更新する運用ルールを作る。
コピペ素材(失敗回避チェック)
・目的と指標が冒頭にあるか?
・具体例が1つ以上書かれているか?
・更新の責任者は決まっているか?
まとめ:失敗は「読み手不在」から生まれる。例:目的が抜けた仕様書はタスク管理表にしかならない。
チームを動かすドキュメントの工夫
最後に、仕様書や要件定義をチーム全体に浸透させるコツをまとめます。
- 1ページサマリ:目的・背景・指標を最初に置く。
- 図解やワイヤーを多用:文章より視覚情報。
- Slack共有時は要点抜粋:全文ではなく要約を投げる。
コピペ素材(Slack共有テンプレ)
「今回の仕様は◯◯改善を目的に、Aha% +◯ptを狙います。詳細はドキュメント参照ください。」
まとめ:伝わらなければ存在しないのと同じ。例:Slack共有で「読むべきポイント」が一文で伝わる仕様書は強い。
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FAQ
Q1:仕様書と要件定義はどう違う?
A:要件定義は「何を解決するか」、仕様書は「どう解決するか」を示すものです。
Q2:仕様書は必ず正式フォーマットで作るべき?
A:いいえ。チームが理解し再現できれば形式は自由です。1ページの簡易版でも十分。
Q3:更新が追いつかないときの対策は?
A:リリース単位で更新を必須化し、古い情報は消す。更新責任を明文化することが大切です。
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