結論:MVPは“作る”ためではなく、“学ぶ”ために存在します。Aha%→TTV→D1を先行指標に置き、BtoBtoC特有の摩擦を検証することで、リスクを最小化できます。
「まずはMVPを作ろう!」――よく聞くフレーズですが、作っただけで終わってしまうケースも多いはずです。特にBtoBtoCでは「法人導入」×「エンドユーザー利用」の二重構造があるため、検証設計が甘いと全く学べません。この記事では、Aha%・TTV・D1を基準にMVPをどう設計すればいいか、テンプレとチェックリストを交えて具体的に解説します。
MVP検証の目的を明確にする
最初に押さえるべきは「検証目的」です。BtoBtoCのMVPでは、顧客(法人)とユーザー(消費者)の双方を巻き込むため、単なるプロトタイプでは不十分です。
- 法人にとって:導入判断に足る“実績”が見えるか?
- ユーザーにとって:最短で価値に触れる体験があるか?
- PdMにとって:Aha%・TTV・D1を計測できるか?
コピペ素材(目的の一文)
「このMVPは“ローンチの可否”ではなく、“ユーザーが価値に触れられるか”を検証するためのもの。」
まとめ:目的を“リリース可否”にすると誤る。例:実績提示用MVPは法人には響いても、ユーザー検証にはならない。
Aha%を測るMVP設計
Ahaは「価値の初回成立」を意味します。BtoBtoCでは法人アカウントの発行後、エンドユーザーがどこで価値を感じるかを明示することが重要です。
- 法人側:管理画面で◯◯を登録できる瞬間。
- ユーザー側:◯◯機能を初めて完了できる瞬間。
- PdM側:Aha定義を計測できるイベント設計。
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
コピペ素材(Aha定義テンプレ)
「Ahaは、ユーザーが◯◯を初めて完了する瞬間。法人側は◯◯を登録し、そのデータをユーザーが体験する時点で成立。」
まとめ:Ahaは法人・ユーザー双方に定義を置く。例:法人が商品登録→ユーザーが購入完了、の一連が初回成立。
TTVを短縮する導線設計
BtoBtoCのMVPでは「法人導入→ユーザー利用」までの時間が長引きがちです。導入までに1か月かかれば検証不能です。そこでTTV短縮の工夫が必要です。
- 法人導入フローを仮想化(手入力ではなくサンプルデータ配布)。
- ユーザー体験は最短2クリックで試せるデモ導線。
- 裏側は手動オペレーションでもよい(Wizard of Oz方式)。
コピペ素材(TTV短縮チェック)
・導入までに30日以上かかっていないか?
・ユーザーが初回体験に到達するまで何手かかっているか?
・オペレーションで代替できる部分はないか?
まとめ:法人導入を“演出”し、ユーザー体験に直行させる。例:サンプルデータで即座に検索体験を提供。
D1を確かめる復帰設計
翌日活性(D1)は「もう一度戻る理由」があるかで決まります。MVPでもD1が測れないと、継続性を誤認します。
- 通知:翌日、保存したデータや結果を呼び戻す。
- 再開導線:ログイン後すぐ“続きから”を提示。
- 法人視点:ユーザーが翌日戻る理由を法人に説明できる。
コピペ素材(通知文テンプレ)
「昨日の◯◯の続きがこちらから始められます。」
まとめ:D1は“再開の設計”。例:検索履歴を翌日呼び出す通知でD1を計測。
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FAQ
Q1:法人導入に時間がかかる場合は?
A:サンプルデータや疑似導入で“体験”を先に作り、TTVを短縮してください。
Q2:MVP段階で通知やD1は必要ですか?
A:はい。翌日活性が測れないと継続性を誤解します。簡易通知でも必須です。
Q3:Wizard of Oz方式は不誠実では?
A:検証目的を明示すれば問題ありません。むしろ“必要最小限で学ぶ”正攻法です。
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