北極星指標(North Star Metric)の設計と運用【2025年版|最短で成果に効く実務テンプレ】

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結論:北極星指標(NSM)は「ユーザーが価値に最短で近づく行動」を捉える一つの量で定義し、Aha%→TTV→D1に分解して運用すると、施策の優先度が自然に決まります。

売上やMAUだけを追っても、現場では「今週、何をすべきか」が決まりません。NSMは“事業の成長を最もよく説明するユーザー行動”を一つに絞る考え方ですが、抽象的に語られがちです。本稿は、明日から会議で使えるように、Aha(価値の初回成立)→TTV(Time to Value)→D1(翌日活性)と接続した実務テンプレに落とし込みます。

NSMの定義:結果ではなく「価値行動」を測る

NSMは“お金の結果”ではなく“価値に直結する行動”。B2CでもB2Bでも、ユーザーが価値を体験した瞬間とその連鎖を可視化します。

  • 価値行動の例:学習アプリ=「完了レッスン数/週」、SaaS=「有効レポート出力数/アカウント」。
  • カウント単位は「ユーザー×期間」で固定(週 or 月)。
  • “見るだけ”はNG。完了・到達・作成のように結果が残る行動を採用。

コピペ素材(定義の型)
「当社のNSMは、週次[価値行動X]完了数(/有効ユーザー)とする。」

まとめ:NSMは“価値の回数”。例:ECなら「カート投入数」よりも「初回購入完了数/週」。

NSMをAha%→TTV→D1に分解する

NSMだけだと「どう改善するか」が見えません。先行指標に砕いて因果を作ると、並べ替え会議が速くなります。

  • Aha%:初回体験の成立率。NSMの“入口”を広げる。
  • TTV:Ahaまでの時間。NSMに到達する“速度”を上げる。
  • D1:翌日の再開率。NSMを“連続した行動”にする。

Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。

コピペ素材(分解テンプレ)
NSM=週あたり価値行動X完了数/有効ユーザー
前後関係:Aha% ↑ → TTV ↓ → D1 ↑ → NSM ↑

まとめ:NSMの改善は“先行指標を並べ替える”ことで達成する。例:Aha前の1項目削減→TTV短縮→翌日通知で再開。

良いNSM・悪いNSMの見分け方

“達成しやすさ”で選ぶと失敗します。評価基準を事前に合意すると、宗教論争を防げます。

  • 再現性:施策で一貫して動くか。
  • 可観測性:ログで正確に取れるか(定義が曖昧だと破綻)。
  • 価値近接性:ユーザー価値に直接結びつくか(虚栄指標でない)。

コピペ素材(レビュー3問)
「その指標は施策で動く?」「ログ定義は明確?」「価値に直結?」

まとめ:虚栄指標を外し、“動かせる×価値直結”を残す。例:ページPV→NG、完了タスク数/週→OK。

イベントと命名:誰が集計しても同じ数になる

定義が固まったら、イベント設計と命名を標準化します。誰が引いても同じ数になることが速度の源泉です。

  • 例:nsm_value_action_done(価値行動完了)、nsm_value_action_count_weekly(週次集計)。
  • ユーザー属性・セグメントを必ず付与(新規/既存、導入からの経過日など)。
  • ダッシュボードはNSM→Aha%→TTV(p50/p95)→D1の順で縦一列に配置。

コピペ素材(データ辞書の行定義)
イベント名 / 発火条件 / 主キー / 属性 / サンプル / 集計粒度(週)

まとめ:命名が揺れると議論が崩れる。例:“完了”の定義をドキュメントに固定。

OKR・ロードマップとの連動

NSMは“地図の中心”です。OKRのKRに先行指標を置き、ロードマップをテーマ単位でつなぎます。

  • OKR:KR=Aha% +Xpt/TTV p95 −Y秒/D1 +Zpt。
  • ロードマップ:Q1=Aha直行ルート、Q2=復帰通知と“続きカード”。
  • レビュー:毎週“並べ替え会議”で先行指標→NSMの順に確認。

コピペ素材(週次アジェンダ)
1) NSM / Aha% / TTV p50・p95 / D1(先週対比)
2) 阻害トップ3の仮説と小改修
3) リリースと判定条件(ロールバック基準)

まとめ:OKR・ロードマップに組み込むと、NSMが“日々の判断”に下りてくる。

ケース別のNSM例(B2C/B2B)

業種で迷うときの叩き台です。いずれも“価値行動の完了”を軸に置きます。

  • 学習アプリ(B2C):週の完了レッスン数/有効ユーザー。
  • EC(B2C):週の初回購入完了数/新規ユーザー。
  • SaaS(B2B):週の有効レポート出力数/アカウント。

コピペ素材(置き換え指示)
「価値行動X=ユーザーが“成果を得た”と判定できる最小単位」

まとめ:ユースケースに応じて“完了の最小単位”を定義する。

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FAQ

Q1:売上やMAUをNSMにしてはいけない?
A:非推奨です。施策で直接動かしにくく、学習速度が落ちます。価値行動の完了をNSMに置きましょう。

Q2:NSMがすぐに動かないときは?
A:先行指標(Aha%/TTV/D1)に課題を分解して小改修を回します。NSMは後からついてきます。

Q3:チームの合意が取れません。
A:定義とログ条件をドキュメントに固定し、週次の数値レビューで“動かせるか”を共通体験にしてください。


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