結論:価値提供型PdMは「潜在課題を発見し、体験に変換する」ことがすべてです。ユーザーが声に出していない課題を掘り起こし、それを数字に直結する体験へ落とし込めるか。ここが差別化の核心です。
1. 潜在課題をどう見つけるか
アンケートで出てくるのは顕在課題です。本当に価値提供型PdMが向き合うのは、行動からしか見えない潜在課題。ログを追えば、使われない機能や途中離脱の“無言のサイン”が見えてきます。
実例:
学習アプリで「初回は使うが翌週は来ない」。ログを見ると復習ボタンが押されていない。課題は「次に何をすればいいか分からない」ことでした。
コピペ素材:「潜在課題は“行動ログ×繰り返し”から見つける」
2. Ahaを“習慣のきっかけ”にする
多くのPdMはAhaを「初めて便利さを感じる瞬間」に置きます。でも価値提供型PdMでは“繰り返す安心感”をAhaに据えるのがポイントです。
実例:
ある経理SaaSでは、最初「仕訳が自動化される瞬間」をAhaと定義していました。
しかし利用は続かず、翌月のD30活性率は20%台で停滞。
ログを分析すると、ユーザーは「初回は便利」と感じても、翌月になると「また設定が必要なのでは?」「本当に毎回自動化されるのか?」という不安から利用が途切れていました。つまりAhaが“一度きりの体験”に留まっていたのです。
そこでAhaを「翌月も自動化が繰り返される安心感」に再定義。具体的には以下の改善を行いました:
- オンボ終了時に予告:「次月の仕訳も自動で処理されます」とメッセージを表示
- 月次リマインド通知:翌月初日に「自動処理を開始しました」という確認メールを配信
- 成果の可視化:ダッシュボードに「今月の仕訳処理時間 −3時間」と累積短縮効果を表示
結果、ユーザーは「初回だけの便利さ」ではなく「毎月の安心」を体験として認識。D30活性は+12pt改善し、有料プラン転換も+2.3pt上昇しました。
コピペ素材:「Aha=習慣化の起点」
3. TTV短縮=不要は後回し
TTV(Time To Value)は短縮が目的ではなく、「価値に直結しない要素を後回しにする」ことが本質です。
- 初回の部署名入力を削除 → Aha% +3.2pt
- サンプルデータを自動投入 → TTV p95 −9秒
- 推奨アクションを1択に → D7 +2.1pt
コピペ素材:「TTV短縮=Aha前の摩擦を潰す」
4. Dτ(次回活性)を指標に
毎日使われないサービスも多いからこそ、D1ではなくDτ(自然な利用間隔での活性)で見るべきです。
具体例:
- 学習アプリ=D7
- 経理SaaS=D30
Aha直後に「続きカード」を置き、τの前日に1本だけ通知を送ると復帰率が伸びます。
コピペ素材:「Dτ=自然な利用周期に合わせた定着率」
5. 30日で“一往復”の改善ロードマップ
価値提供型PdMは机上では意味がありません。30日で必ず一往復し、数字を出すことが前提です。
- Day1–3:Aha定義+ログ仕込み
- Day4–10:TTV赤旗の削除
- Day11–20:続きカード+通知
- Day21–25:Dτ判定(+◯pt)
- Day26–30:横展開 or 撤退
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FAQ
Q1:潜在課題はどうやって発見する?
言葉ではなく行動を見ること。離脱や未利用のパターンが最大のヒントです。
Q2:削った入力は本当に問題ない?
Aha後にカードやプロフィール導線で回収すれば事業影響はほぼありません。
Q3:Dτはどう決めればいい?
サービスの自然な利用間隔に合わせればOK。学習なら週次、経理なら月次が一般的です。
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