PdMとしての自分事化

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
PdM
今回はPdMとしてはもちろん、ビジネスパーソンとして重要な自分事化についてお話しして参ります。よくセールスの世界では我が事というような呼び方もしますね。
これは仕事、ビジネス全般として重要な事だと思います。これを本当に実感して実践している人は誰から見ても仕事ができると思われるようになるのではないでしょうか。今回、たまたまメンバー育成をしている際、感じる場面もありましたので、その体験もご紹介して参ります。


口で言うのは本当に簡単です。そして、自分では自分事化できているのかどうか判断しづらいという難点も持っているこの話題。人間誰しも自分のことでないものを自分のことのように捉えるのは難しいものですね。

自分事化(我が事)とは

自分事化って、なんとなくわかるけどどう言うこと?っと改めて聞かれるとどこまでを言うのか。っと感じるかと思います。
ビジネスパーソンにとって大きな意味で言うと「自分の会社と思って仕事をする」と言うところに行き着くのではないでしょうか。わかりやすく言うと会社の経費で出張に行く際、利用が許されているのなら金額なんて気にせずにタクシーで移動しますよね?
でも、これが自分のお金だったらどうでしょう?電車でも十分苦なく行ける場所にわざわざタクシーを使いますか。これが1番わかりやすい経営者観点のあり方なのだと思います。

逆に、今月の売上があまり良くないけど、まあ自分のノルマは達成したし、無理して仕事をせずに早く帰ってプライベートを楽しもう。これももしも自分の会社だった場合、売上が良くないことを「まあいっか」っとはなりませんよね?自分の会社が倒産してしまう可能性もあります。

さらに、自分のKPIを達成するために広告をバンバン使い、CVや売上をあげて、結果、会社としての経常利益が下がってしまったとして、自分のKPIは達成しているし、広告費も範囲内で収まってるから大丈夫と考えてしまっていないでしょうか。
本当にその広告は費用対効果として適切だったのか。利益を下げてまでする必要があるのかと言う部分を突き詰めて考えることが経営者観点、つまりは仕事を自分事化して考えているのかどうかと言うことになります。

そんなこと考えて仕事してられない

では、先ほどのようなことをどの程度のビジネスパーソンが意識して取り組んでいるのでしょう。これは私のこれまでの経験上のあくまで個人的な考えですが、おそらく1割もいません。
そもそも、会社の経常利益を把握している社員自体が少ないと思います。事実、私がそう感じるのは、これまで私も転職をかなりしてきましたが、これを意識している同僚には数えるほどしか出逢えていません。

ほとんどのビジネスパーソンが、ただなんとなくKPIを追っていたり、売上を追っていると言うだけで、本質的に自分事化できていないのが現状なのではないでしょうか。

利益が不透明

会社によっては従業員が経常利益を把握しづらいと言う体制も多くあります。上場企業では決算短信や有価証券報告書くらいでしか従業員が会社の経常利益を知る術がないと言う企業も多いでしょう。
会社の決算短信すら見方がわからない従業員がほぼ全てなのではないでしょうか。

そこで私が尊敬する「稲盛和夫」さんです。JALの再建で有名な稲盛さんはアメーバ式経営という経営体制で従業員一人一人が経営者としての感覚を掴めるように、自分を会社と見立てた際の経常利益を出していくという体制を作りました。

京セラをはじめ、多くの企業がこのアメーバ式の経営をおこなっています。そして、取り入れている企業はほとんどが利益率が高く、自己資本も多い企業ばかりです。
私も一時、稲盛さんに憧れてアメーバ式の経営を学んでいる時期がありました。学べば学ぶほど、自分がいかに会社にぶら下がって仕事をしていたのかと情けなくなります。

経営者観点で仕事に取り組むと

全てを自分事化して物事を見ることができ、時間がいかに有限であるのかということを本当によく考えさせられました。一年でできること、1ヶ月でできること、一週間、一日、一時間と時間を最大限有効活用して仕事に取り組むようになります。
そして、仕事が本当に楽しくなり、常に仕事のことを考えるようになりました。ただ、仕事を仕事と感じないため、楽しい趣味をしているような感覚で仕事を進めることができ、さらには効率も良くなるため、さまざまな仕事がうまくいき、本当に自分に自信がつくようになります。

PdMの自分事化

経営者観点の部分でだいぶ長文になってしまい、あまりキリが良くありませんが、この辺でPdMの話に無理やり切り替えます。
もちろん、PdMとしても経営者観点で物事を考える問うことは非常に重要です。ただ、今回はメンバーで起こったことの体験もご紹介したいので、少々スケールを落とし、企画という観点にします。

依頼された開発案件

ある20代の若手PdMがセールスの人間とMTGで出た機能を企画していくことになりました。セールス責任者同席MTGで開発するという内容自体は決定しているのですが、担当PdMが開発を企画書に落とし込み出てきたものをレビューした際、課題や解決策、顧客体験が全て浅い内容になっていました。
少し前に手がけていた自分発疹の企画はきちんとできていて、成長してきたと感じたのですが、この企画書を見たときは少々肩を落としてしまいましたね。
セールスの言ったことを議事録のように企画書に転記してあり、私は見た瞬間、このまま開発を進めると当たり障りのない機能がリリースされるか、途中で要件定義の漏れがあり、開発が中断すると感じたため、もう少し課題を深ぼるところからやってみようか。っと差し戻しをしました。
当の本人はなぜ差し戻されたのか理解できないような顔をしていたため、もう少し言葉を足しました。

ここに書いてあることはセールスから出たことをそのまま書いただけですよね?
本当に顧客はこの課題を感じているのか。その感じている課題の本質はこの企画で解決されるのかをもう少し考えて、エビデンスを少し足してほしいと伝え、なんとなく察してくれたように感じます。

依頼者が良いと言っているから

依頼者がこれでいいと言っているからそのまま作る。それではPdMという職種は必要ないのではないかと思います。エンジニアが直接セールスと話した方がうまくいくかもしれません。
ただディレクションをするなら、ディレクターだけいればいいのかもしれません。
しかし、私たちはPdMという名前の通り、プロダクトをマネジメントする人間です。本当にその課題の本質を解決できるのか、それがプロダクトビジョンや事業ビジョンに沿っているのか。
これらをきちんと考えて、自分の言葉で、自分の意志で考えて企画していくというのがPdMが行う企画に対する自分事化なのではないでしょうか。

プロダクトマネジメント ?ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける

新品価格
¥2,640から
(2024/2/15 21:11時点)

最後に

ちなみに担当PdMに差し戻したのは先日のため、まだ絶賛企画中です。これが正式にリリースとなるのかどうか。今後機会があればご紹介していきたいと思います。
もし、PdMになりたいという方は、最初は下手でもいいんです。まずは良く考え、自分の言葉で自分なりの答えを企画に落とし、開発の要件定義をしていくようにしましょう。

コメント

Copied title and URL