MVP検証設計(BtoBtoC向け)完全ガイド|“最小の学習コスト”で不確実性を崩す方法

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
PdM

🔧 AI、テンプレによる
価値提供の効率化
現役PdMの「実務の武器庫」

企画書、PRD、KPI設計...。
「フォーマット作り」に時間を使っていませんか?
シニアとして現場で磨き上げられた「Notionテンプレート」を複製し、空欄を埋めるだけで、プロのドキュメントが完成します。

📂 収録テンプレート(一部)

  • PdM企画テンプレ
  • KPI設計テンプレ
  • PRDミニテンプレ
  • Slack運用テンプレ
  • 検証ログ/振り返りテンプレ
noteで武器を受け取る »

※Notionにワンクリックで複製可能

「MVPって“最小のプロダクト”じゃないの?」——よく聞かれます。私の答えは少し違っていて、MVPとは“最小の学習コストで最大の不確実性を崩す仕組み”です。特にBtoBtoCでは、利用者(C)供給側/パートナー(B)社内オペレーション(B)三層の現実が絡むため、ふつうのLPテストだけでは学習が偏りがち。この記事は、未経験〜ジュニアPdM向けに、三層同時に学ぶMVP検証設計を現場目線でまとめた完全ガイドです(企業名や具体数値は非公開)。

1. まず“何を学ぶか”を1行で決める(学習焦点)

MVPの目的を、以下のように1行で言語化します。長いとブレます。

  • 需要の真実:ユーザーはお金/時間/データのいずれかを差し出すほど価値を感じるか?
  • 供給の成立:供給側(店舗・事業者・在庫など)は、負担<便益で参加するか?
  • 業務の現実:社内の手作業や例外処理を含め、回るか?(SLA/コスト/法務)

この3つのうちどれを最初に崩すかを決め、他は“観察”に留めます。全部やるとMVPになりません。

2. 三層MVPキャンバス:BtoBtoCに効く設計メモ

私はスプリント頭に三層MVPキャンバスを書きます。1枚で十分です。

【学習ターゲット】需要 / 供給 / 業務(いずれか1つを主)
【仮説】例:「初回の“お任せ提案”でCは即決する」「供給側は予約枠の空き埋めが主目的」
【対象】C:直近登録ユーザー / B:稼働中の小規模パートナー3社 / 内部:CS 1名+Ops 1名
【最小介入】例:提案は人力(Concierge)・裏はスプレッドシートで在庫割当
【成功条件(2つまで)】例:初回成約率 ≥ X%、手作業工数 ≤ Y分/件
【中止条件(Gate)】例:クレーム>0 or 手作業>Y×2 で一旦停止して設計を戻す

3. 検証メニュー:学習コストに対して“濃い”順

  • Fake Door(需要):機能ボタン/プラン比較を置き、クリック/フォーム完了で意思を測る。
  • Concierge(価値):裏側は人力で価値体験を最短提供。品質は高く、仕組みは暫定。
  • Wizard of Oz(可用性):自動に見えるが中は手動。UX維持しつつ実装コストを寝かす。
  • 供給サイドPOC:パートナー1社で在庫/規約/清算の現実を詰める。契約は覚書レベル。
  • オペレーション・ドライラン:CS/営業/法務と“1件流す”。例外/責任分界を議事録化。

重要なのは同時多発でやらないこと。一つの学習ターゲットに集中し、他は観察データだけ取る。

4. 会話でわかる“濃い学習”の取り方

:「最初の申込み、どこで迷いました?」
ユーザー:「選択肢が多すぎて、『これで合ってる?』って不安で…」
:「もし“1クリック提案”があれば、押しました?」
ユーザー:「多分。まず1つ見たいです」

この3往復で「提案は1つで良い/説明より即提示」という濃い学習が取れます。MVPは、情報の濃さ/速さで勝ちます。詳しい聞き方は関連記事へ:ジュニアPdMが身につけたい「ユーザーインタビュー」の基本と実践

5. 2週間スプリントの“検証設計テンプレ”

Day1  :キャンバス合意(学習ターゲット/仮説/成功・中止条件)
Day2-3:UIモック/LP/GAイベント準備(Fake Door or Concierge台本)
Day4  :内部ドライラン(CS/法務/Opsで1件流す)
Day5-7:本番テスト(10〜30件の接点を目安に)
Day8  :定性ふりかえり(発言×時刻×画面の抜粋を整理)
Day9-10:KPIレビュー(Aha率/申込→完了/手作業工数/TTV)
Day11 :意思決定(Pivot/Persevere/Kill)
Day12-14:AB改(勝ち案を微修正して次スプリントへ)

6. 指標設計:MVPは“先行指標×コスト”で見る

売上は遅行。MVP段階では、以下の先行指標+学習コストで評価します。

  • Aha到達率:価値に触れた割合(例:提案閲覧→保存/初回タスク完了)。
  • TTV:最初の価値までの時間(分)。オンボーディングと一体で見る。
  • 供給側の負担:対応ステップ数/件。現場の“ため息”は赤信号。
  • Ops工数:手作業分/件。Wizard of Ozの“限界”を早く可視化。

KPIの置き方は詳しくこちら:PdMが成果を出すKPI設計と運用の実践ガイド

7. 優先順位付け:リスクを崩す順にやる

MVPの並べ替えは“工数×学習価値”の掛け算。私は、重大リスク→可動化→スケール性の順で崩します。迷ったら、こちらのフレームが使えます:優先順位判断フレームワーク完全解説

8. よくある失敗と回避策(BtoBtoC版)

  • 失敗:Cだけ見てBが詰む回避:B側の「原価/規約/清算」を最初に1社で検証。
  • 失敗:法務が最後に登場回避Day1のドライランに同席してもらう。
  • 失敗:LPクリック=需要と誤認回避実支払い/行動の変化を一次指標に置く。
  • 失敗:オペレーションが“気合い”回避:手作業のSLAを数値で置き、Gateで止める。

9. そのまま使えるドキュメント雛形

■実験チケット
- 学習ターゲット:需要/供給/業務
- 仮説(1行):
- 対象(人数・属性):
- 介入:Fake Door / Concierge / WoZ / POC
- 成功条件(2つまで):
- 中止条件(Gate):
- 計測:Aha / TTV / 工数 / 例外件数
- ふりかえり日時 / 関係者:

■Concierge台本(電話/チャット)
- オープニング(30秒):「今日は実際にやったことだけ伺います」
- 提案提示(1案)→ 了承なら予約へ / 迷いなら再提示
- クロージング(60秒):次回の自走手順を1枚で案内

10. 物語:B側の“ため息”が消えた日

立ち上げ期、Cの体験ばかり磨いてBが悲鳴、という時期がありました。そこでスプリントの焦点を供給の現実に切り替え、覚書レベルのPOC・清算の暫定運用・在庫割当の手動化に限定。毎夕方15分のふりかえりで例外を全部“見える化”したところ、1週間で「どこを自動化すればいいか」が明確に。UIの派手さはないけれど、ビジネスとして回る輪郭が見え、以降の実装は驚くほど滑らかになりました。

11. 関連記事(内部リンク)

12. 有料note&特典テンプレ

MVPキャンバス/Concierge台本/計測イベント定義のテンプレは、有料noteで配布しています。購入者特典として以下PDFも利用できます。

  • PdMスキルテンプレート集(PDF)
  • キャリア戦略シート(PDF)

13. まとめ:MVPは“最小の実験装置”

BtoBtoCのMVPは、需要・供給・業務の三層を一度に完成させない設計がコツ。学習ターゲットを1つに絞り、Fake Door → Concierge/WoZ → POCで段階的に濃い学習を取り、先行指標(Aha/TTV/工数)で意思決定する。次のスプリントでは、中止条件(Gate)を先に書き、実験の止め時から決めて始めましょう。

関連記事(グロース)

🔧 AI、テンプレによる
価値提供の効率化
現役PdMの「実務の武器庫」

企画書、PRD、KPI設計...。
「フォーマット作り」に時間を使っていませんか?
シニアとして現場で磨き上げられた「Notionテンプレート」を複製し、空欄を埋めるだけで、プロのドキュメントが完成します。

📂 収録テンプレート(一部)

  • PdM企画テンプレ
  • KPI設計テンプレ
  • PRDミニテンプレ
  • Slack運用テンプレ
  • 検証ログ/振り返りテンプレ
noteで武器を受け取る »

※Notionにワンクリックで複製可能

PdMプロダクト運用
ニッキをフォローする

コメント

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com
タイトルとURLをコピーしました