結論:PdMケース面接は「Aha(初回価値)→TTV(到達の速さ)→翌日活性(D1)」の因果に答案を揃え、90分で“1枚”にまとめれば合格ラインに乗ります。
質問は多様でも、見られているのは“再現性”。私はPdMのマネージャーとして、候補者の答案が価値→速さ→継続に接続しているか、そして非スコープと検証計画が明快かを見ています。本稿は、最頻出の「仕様設計/改善提案/データ分析」の三型を、90分で解き切るための道具に分解しました。
意思決定と価値づくりの全体像は課題解決型PdM 完全ガイドで接続できます。
1. まず“90分の地図”を描く:時間配分と合格の判定基準
時間切れは最大の落とし穴です。最初の5分で“評価者の採点表”を自分に配り、Aha→TTV→D1の線でモデリングしてから手を動かすと破綻しません。答案は1枚:上段にGoal/Why/Trade-off、下段に施策→検証→計測。細部は「変更窓」に逃がし、芯を外さないのがコツです。
要点:90分=問題読解15/設計35/検証設計15/資料化15/余白10。判定は①Aha定義②TTV短縮③D1接続④非スコープ⑤検証計画の5点。
【時間配分テンプレ(コピペ可)】
15m 読解:誰の/どの状況/制約/成功の定義(Aha)
35m 設計:G/W/T→施策(最小)→代替案→非スコープ
15m 検証:指標= Aha/TTV/D1+代理(トースト/問い合わせ)
15m 資料:一枚サマリ&5分台本
10m 余白:質疑の想定Q→A
具体例:“資料先行”で詰んだ受験者も、最初にAha定義→非スコープで枠を決めたら、同じ時間で迷走が消え、回答の芯が立ちました。
まとめ:合格は“時間の設計”から。先に採点表(Aha/TTV/D1)を握る。
2. 型① 仕様設計:G/W/Tと制約→最小仕様→検証の順で固める
仕様問題は“作り込み過多”で落ちがち。まず制約(端末/導線/開発力)を棚卸しし、最小でAhaを作る構成に寄せます。Whyは阻害の特定(定性5人+ログ1本)を一行、Trade-offで捨てるものを宣言。UI詳細は「変更窓」で後送すると、設計の筋が通ります。
要点:Ahaを30秒で言い切る/非スコープ明記/検証は前後2週+中央値/成功トーストと再開カードでD1に接続。
【一枚PRD(仕様設計用:コピペ可)】
Goal:新規◯◯ユーザーが「30秒で◯◯できた」
Why:用語難/分岐過多(定性n=5+ログ)
Trade-off:外部連携/全面改修は非スコープ
Spec:説明2行/導線1本化/成功トースト/再開カード
Metric:Aha +◯pt / TTV中央値 -◯% / D1 +◯pt
検証:前後2週間+定性n=5
具体例:“レシピ探し”の仕様で、検索条件を増やす代わりに「説明2行+候補3件の即表示」を初手に。Ahaが作れたので、深掘りは後回しにして通過しました。
まとめ:仕様は“最小で価値”。非スコープと検証で締めるのが合格の鍵。
3. 型② 改善提案:前後比較を前提に“最小差し替え(1SP)”を提示
改善問題は“言いっぱなし”が減点。必ず前後比較の想定を置き、1SP(小粒)で差し替えてD1まで接続します。数字が弱い場合は相対差分と代理指標で十分。回答は「現状→阻害→最小差し替え→検証→次の一手」で一枚にまとめましょう。
要点:導線1本化/説明2行/通知1通・直着・抑制/成功トーストが鉄板。中央値でTTVを見る。
【改善提案テンプレ(コピペ可)】
現状:初回で用語難→離脱
差し替え:説明2行+図解1枚(1SP)
検証:Aha +◯pt / TTV -◯% / D1 +◯pt(副次:トースト閲覧率)
次手:導線1本化→通知“1通・直着・抑制”へ拡張
具体例:“再開が弱い”ケースで、通知を“1通・直着・抑制”に統一。再開TTV短縮を副KPIに置き、翌日の継続に接続する流れで高評価に。
まとめ:改善は“最小で前後差”。D1までの線が描けたら勝ちです。
4. 型③ データ分析:仮説→切り方→施策→検証で“因果の線”を作る
分析問題は、相関の羅列が減点。仮説を先に一文で置き、切り方(新規/既存・初回/再開・導線別)→施策案→検証までを線で出すと、意思決定に繋がります。平均ではなく中央値と分布、分母の揺れに注意し、代理指標で補強します。
要点:分岐残りの検知/再開TTV/トースト閲覧率/問い合わせ率。可視化は箱ひげと推移の二点で十分。
【分析→施策の台本(コピペ可)】
仮説:Aha後の分岐残りがTTVを引き延ばしD1を阻害
切り方:新規/既存・初回/再開・導線別(中央値)
施策:導線1本化+成功トースト
検証:前後2週間/D1と再開TTVを併記
具体例:平均TTVだと改善が見えなかった課題も、分布に切り替えると“外れ値”が消え、導線1本化の効果が伝わりました。
まとめ:分析は“因果の線”で語る。相関ではなく意思決定へ繋ぐ。
5. 5分プレゼン&質疑の運用:結論→根拠→取捨→再現の順で固定
最後に合否を分けるのは“場の運用”。5分の内訳は、結論1分(Aha/TTV/D1の目標)→根拠2分(阻害の特定)→取捨1分(非スコープ)→再現1分(次手と検証)。質疑は“因果の芯”に戻す切り返しを準備しておけば崩れません。
要点:冒頭で色判定(緑/黄/赤)/非スコープ宣言/次の一手は1SP/期限とDecisionを言い切る。
【5分台本&切り返し(コピペ可)】
結論:Aha +◯pt / TTV -◯% / D1 +◯pt を狙う最小案です
根拠:用語難/分岐過多(定性n=5+ログ)
取捨:外部連携は非スコープ、導線は1本化
再現:前後2週間で判定、Decision=面接官、期限=本日中
切り返し:質問は「誰のAha/どのTTV/どうD1に接続」で回答
具体例:UI色への質問も「Aha到達に寄与するか?」で答え直し、変更窓へ後送。芯がブレない姿勢で合格点に届きました。
まとめ:場は“型”で勝つ。因果→非スコープ→判定までを言い切る。
有料note(特典あり)
テンプレートをまとめて使うならこちら(特典PDF2点:PdMスキルテンプレ集/キャリア戦略シート)。
FAQ
- Q. 数字が言えない前提の課題はどう戦う?
- A. 相対差分(+◯pt/-◯%)と中央値、代理指標(トースト閲覧率/問い合わせ率)で十分。前後2週間の検証計画を答案に含めます。
- Q. 図や画面はどこまで描くべき?
- A. 一枚サマリに“2行+図解1枚”で十分。UI細部は「変更窓」に後送し、意思決定の筋を優先します。
- Q. 何から話し始めれば良い?
- A. 常に「誰のAha→TTV→D1」。この順で答えると、脱線を防げます。


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