結論:PdM面接は「誰のAhaを、どれだけ速く(TTV)翌日に続かせたか(D1)」で一文回答に統一すれば、質問100の大半は同じ型で切り返せます。
最初の30秒で勝負がつきます。肩書きや作業の羅列は伝わりません。PdMのマネージャーとして見るポイントは、価値→速さ→継続に接続する再現性と、非スコープの宣言、そして前後比較の“証拠”。本稿は質問100を5カテゴリに分解し、想定Q→Aの台本と逆質問テンプレをひとまとめにしました。
意思決定と価値づくりの全体像はここから整理できます。課題解決型PdM 完全ガイド/価値提供型PdMの設計図で全体像がつながります。
1. 採点表を先に握る:質問100は「人物/価値設計/意思決定/協働/データ」の5群
面接が難しく感じるのは、質問がバラバラに飛んでくるから。実際の採点表はほぼ共通で、(1)人物・動機(2)価値設計/PRD(3)意思決定/トレードオフ(4)協働/利害調整(5)データ/KPIの5群です。先にAha→TTV→D1の線で頭を整え、どの質問も“因果の一文”で入り、非スコープと検証計画で締める。これだけでブレが消えます。
要点:①Aha定義を一文で ②TTVは中央値/分布で語る ③D1まで接続 ④非スコープを先出し ⑤前後比較(相対差分)+代理指標で補強。
【採点表カバレッジ表(コピペ可)】
人物/動機:10問(Why this/Role fit/強み弱み)
価値設計/PRD:25問(Aha定義/Non-Goal/GWT)
意思決定:20問(Trade-off/緊急時/決裁・変更窓)
協働/調整:20問(Sales/CS/Design/Eng連携)
データ/KPI:25問(Aha/TTV/D1/副次KPI/分布)
合格ライン=Aha→TTV→D1で一貫回答+非スコープ+検証計画
具体例:「最近の成功/失敗は?」にも、Aha→TTV→D1→非スコープ→前後比較で統一して答えると、追加質問が“施策の筋”に寄ってきます。
まとめ:評価者は5群で見ます。因果の一文と非スコープで全質問を同じ土俵に。
2. 人物・動機の想定Q→A:30秒/90秒で“因果の芯”を言い切る
ここで詰まると以降が苦しくなります。入口は「誰のAha→どうTTV短縮→D1接続」を30秒で言い切ること。90秒版では“阻害の特定(定性5人+ログ1本)”を1行だけ追加し、Trade-offを宣言して再現計画(30-60-90日)で締めます。作業名詞は禁止、差分だけを置きます。
要点:①主語はユーザー達成 ②数字は相対差分OK ③非スコープを先に宣言 ④30-60-90で安心感 ⑤主観語は所要/残り手数へ置換。
【想定Q→A(人物・動機:コピペ可)】
Q. 自己紹介/強みは?
A. 新規◯◯ユーザーのAhaを“30秒で◯◯できた”に定義し、
説明2行+導線1本化でTTV短縮、翌日は再開カードでD1を底上げしました。
Q. 志望動機は?
A. Aha→TTV→D1の線で意思決定を速めたい。初手は2行化/1本化/成功トースト。
外部連携は非スコープ、30-60-90で検証します。
具体例:「文化に共感」だけの回答を、上の30秒版に置換した候補者は、その後の深掘りが具体になり通過率が上がりました。
まとめ:最初の一撃で“再現性”を見せる。因果の一文が全ての土台です。
3. 価値設計/PRDの想定Q→A:Aha→TTV→D1で“最小仕様”に寄せる
PRD系は作り込み過多で落ちやすい領域。Ahaを一文に定義し、阻害(用語難/分岐過多)を特定、非スコープを先出し。最小差し替え(1SP)でAha→TTV→D1に接続する骨子を言い切ります。UI色や装飾は「変更窓24h」で後送りにし、意思決定の芯を優先します。
要点:①Goal/Why/Trade-off(G/W/T)を一枚に ②Metricは差分文 ③検証=前後2週+定性5 ④直着導線と成功トーストでD1へ ⑤Decision/期限を明記。
【想定Q→A(PRD:コピペ可)】
Q. どんなPRDを書きますか?
A. Goal=誰のAha、Why=阻害、Trade-off=非スコープ。
施策は説明2行/導線1本化/成功トースト。MetricはAha +◯pt / TTV -◯% / D1 +◯pt。
Q. 仕様の優先は?
A. “Ahaに寄与しないもの”は切ります。UI細部は変更窓24hで後送します。
具体例:“検索条件を増やす”より「候補3件の即表示+2行の説明」に寄せた回答が高評価。Ahaが立つと議論が前に進みます。
まとめ:PRDは“最小で価値”。非スコープと検証を先に置けば迷いません。
4. データ/KPI・失敗/学びの想定Q→A:中央値/代理指標/反証で締める
データの語りは“平均”で迷子になりがち。TTVは中央値と分布、D1は分母の揺れに注意し、新規/既存を分けます。数字が弱い案件は相対差分+代理指標(成功トースト閲覧率/問い合わせ率)で補強。失敗は反証(仮説外れ)→次手(1SP)→検証で因果を閉じます。
要点:①中央値/分布でTTV ②新規/既存で分ける ③代理指標で裏づけ ④反証と非スコープ ⑤前後比較の画像を1枚。
【即答フォーマット(コピペ可)】
Q. 指標は何を見ますか?
A. Aha到達率(新規)/TTV中央値(初回導線)/D1。副次はトースト閲覧率と問い合わせ率。
Q. 数字が出ない時は?
A. 反証:用語難/分岐過多。次手:説明2行・導線1本化(1SP)。
2週間の前後比較で判定します。
具体例:平均TTVで“改善なし”に見えた週も、分布に切り替えたら外れ値が消え、導線1本化の効果が明確になりました。
まとめ:数字は“読み方”が命。中央値+代理指標+前後一枚で説得できます。
5. 逆質問/メール:Aha定義・計測粒度・30-60-90で“判断材料”を渡す
最後に差がつくのは「場の運用」。逆質問はAha定義/計測粒度/決裁の3点に絞り、入社後30-60-90日の初手を一言で提示。面接後のメールは長文を避け、要約1枚+証拠3枚(前後/PRD/合意ログ)を“直着”で送ります。判断材料を短時間で渡すのがPdMの作法です。
要点:①逆質問は3点固定 ②初手を言い切る ③メールは短く直着 ④期限/Decisionを明記 ⑤次の合意へ繋げる。
【逆質問&お礼メール(コピペ可)】
逆質問:現行Aha定義は?TTVは中央値で見ていますか?D1の分母は新規/既存で分けていますか?
30-60-90:30d=Aha定義と阻害特定、60d=TTV短縮(2行化/1本化)、90d=D1底上げ(再開カード/通知1通)
メール:本日の面接のお礼と要点
本文:Aha/TTV/D1の初手案と要約1枚、前後/PRD/合意の3枚を共有します。判定=◯/◯ 18:00、変更窓=24h。
具体例:「逆質問はありますか?」でAha定義を聞いた候補者は、その後のケース問題も同じ物差しで語れ、評価が安定しました。
まとめ:場は“材料の渡し方”で決まる。短く具体に締め切りまで示す。
有料note(特典あり)
テンプレは下記にまとまっています(特典PDF2点:PdMスキルテンプレ集/キャリア戦略シート)。
FAQ
- Q. 実数が言えません。どう見せれば良い?
- A. 相対差分(+◯pt/-◯%)と中央値で十分。前後比較1枚+PRD断片+合意ログで“再現性”を示します。
- Q. ケース問題に弱いです。
- A. Aha→TTV→D1の一文→非スコープ→最小差し替え(1SP)→前後2週間の検証、この順で台本化してください。
- Q. 逆質問はどれくらい用意すべき?
- A. 3つ固定(Aha定義/計測粒度/決裁)。時間が短くても本質に届き、会話が実務の線に乗ります。


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