結論:KPIは「Aha→TTV→翌日活性(D1)」の3カードに削ると、会議は10分で終わり、1SP(1〜2日)施策が前に進みます。
ダッシュボードにカードが並びすぎて、誰も同じ景色を見ていない——。私はPdMのマネージャーとして、まずKPIを3本に畳みます。Aha=初回価値の到達、TTV=そこまでの時間の中央値、D1=翌日も“戻って何をしたか”。この“価値の線”に合わせるだけで、議論は機能名から価値へ戻り、決定が速くなります。
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
1. なぜ“3カード”で十分か:価値の線に情報を集約する
(導入)KPI過多の本質は「見えるけど決められない」状態です。情報量は多いのに、価値へ向かう線が無い。Aha/TTV/D1は、初回価値→到達速度→習慣化という“顧客の変化”を1本に結びます。代理指標や部門KPIは、意思決定の邪魔にならない場所へ外出しすればよいだけです。
要点:①Ahaは“できた”の事実 ②TTVは中央値で裾を短く ③D1は“戻って何をしたか” ④new(新規)を主対象 ⑤前後2週間で判定。
【3カード定義(コピペ可)】
Aha:aha_completed(%)…対象=new/前後2週
TTV:median(intent_shown→aha_completed)(秒)
D1 :day1_active/new_users(%)+再開TTV(副)
注記:代理指標は別ページへ外出し
まとめ:情報の“線”を作ると、指標は自然に減る。
2. 削る基準:残す/外すを3分で決めるチェック
(導入)何を外すかで迷うなら、KPIを“判断の道具”として問います。「この指標で1SPの決定が変わるか?」。変わらないものはダッシュボードから外し、後送(Appendix)に移すだけです。
要点:①意思決定が変わる? ②“顧客の変化”を映す? ③中央値/差分で語れる? ④所有者が明確? ⑤撤退基準と接続?
【削除チェックリスト(コピペ可)】
- その指標で今週のToDo(1SP×2)が変わるか?
- 顧客の行動変化を直接映しているか?
- 前後2週間の相対差で語れるか(実数依存しない)?
- 所有者と更新頻度は明記されているか?
- 撤退/変更窓の判断に直接使うか?
→ 1つでもNoなら、ダッシュボードから外す
具体例:PV/UU/直帰率はAppendixへ移動、3カードに集中。会議が10分に短縮しました。
まとめ:決めない数字は“別紙”へ。
3. ダッシュボード雛形:1画面で前後が分かる形に固定
(導入)カード配置は“読む順=決める順”。上段にAha、中段にTTV中央値、下段にD1。各カードは「前後差(+◯pt/-◯%)」を大きく、対象と期間を脚注に固定します。代理指標は詳細ページへリンクのみ。
要点:①前後差を主役に ②分布の裾を箱ひげかパーセンタイルで表示 ③対象はnew明記 ④起点/終点を脚注に ⑤更新は週次固定。
【1画面ダッシュボード(構成メモ)】
H1:価値の線(Aha/TTV/D1)前後差
Card1:Aha +◯pt(対象=new/前後2週)
Card2:TTV 中央値 -◯%(p90も小さく表示)
Card3:D1 +◯pt(副:再開TTV -◯%)
脚注:計測定義(intent_shown→aha_completed)
具体例:オンボの説明2行化&導線1本化で、TTV中央値が-18%、翌週のAhaが+6pt。
まとめ:1画面=判断が早い。
4. OKR接続:Objectiveは一文、KRは3本だけにする
(導入)KPIとOKRが別々に走ると、会議が二重化します。ObjectiveはAhaの一文、KRはAha/TTV/D1に固定。KPIはOKRの“読み方”に従属させれば、週次が軽くなります。
要点:①Oは行動の一文 ②KRは相対差分 ③判定は金曜18時 ④撤退条件を同じ紙に ⑤変更窓24hで速度確保。
【OKRテンプレ(貼替OK)】
O :newが◯◯を30秒で完了(Aha)
KR:Aha +◯pt/TTV中央値 -◯%/D1 +◯pt(前後2週)
判定:毎金曜18:00(中央値/相対差分)
撤退:未達→施策Bへ/変更窓:UI細部24h
まとめ:OKR=“3カードの読み方”。二重管理をやめる。
5. 運用台本:10分レビュー→1SP→合意ログで回す
(導入)ダッシュボードを整えても、運用が重いと元通りです。10分レビュー台本で読み上げ→決定→合意ログ→当日着手。資料は前後1枚×3だけをSlackに直貼り、回遊させません。
要点:①結論先出し ②論点3つまで ③決定は1SP×2 ④変更窓24h ⑤合意ログは一行。
【10分レビュー台本(コピペ可)】
結論:今週はTTVの裾を締める(説明2行/導線1本)
論点:用語難/分岐/再開導線
決定:1SP×2を本日着手、金曜18時に前後比較で判定
変更窓:UI細部は24hの軽微修正を許容
合意ログ:Decision/期限/変更窓 を一行で記録
まとめ:読み→決め→動く、で“数字の速さ”を保つ。
有料note(特典あり)
3カード運用のテンプレとダッシュボード例は下記にまとまっています(特典PDF2点:PdMスキルテンプレート集/キャリア戦略シート)。
FAQ
- Q. 売上KPIは外して良い?
- A. ダッシュボード本面からは外し、Appendixで十分。Aha/TTV/D1が動けば売上は遅行して上がります。
- Q. 分析チームの細かい指標と衝突しませんか?
- A. “用途分離”で解決。意思決定面は3カード、分析面は詳細ページに外出し、リンクだけ繋ぎます。
- Q. “中央値”では成果が伝わりづらいと言われる
- A. 箱ひげ/パーセンタイルを小さく添えれば十分。平均は外れ値に弱いので避けます。


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