結論:PRDレビューは“合意形成の場”ではなく、“意思決定の場”です。30分に絞るなら「旗・道・数字」で全てを捌きます。
レビュー会議が長引くのは、詳細の詰め込みではなく「土俵が揺れる」から。冒頭で旗(目的)・道(入口→Aha)・数字(Aha/TTV/D1)を音読し、以降の主張はMust/Should/Won’t票とACに戻す。これだけで、30分のレビューが“短く濃い”場に変わります。
1. 30分レビューの設計思想
PRDレビューは「全員の意見を聞く」場ではありません。意思決定を速くする場です。そのためには、土俵を固定し、順番に捌く必要があります。30分に収める理由は、時間が短いほど議論が要点化されるからです。
- 旗:対象/課題/事業価値を一文で(冒頭音読)
- 道:入口→Ahaの最短経路と摩擦3類型の潰し方
- 数字:Aha/TTV/D1とゲート条件(判定装置)
【冒頭台本(1分)】
「本件の旗は“初回管理者のAhaを3分で達成する”。道は3クリック。
数字は『Aha率≥35%、p95≤7分、D1≥40%』。この線を短くする提案だけ扱います。」
2. アジェンダ設計(30分版)
30分を3ブロックに分けます。各ブロックで“戻る先”を固定すれば、脱線しません。
- 0–5分:旗・道・数字の音読と確認
- 5–20分:論点レビュー(Must/Should/Won’t票とACを基準に裁く)
- 20–28分:反論整理とゲート条件の確認
- 28–30分:決裁ログ更新/次アクション明文化
【進行ひと言】
「この論点はMust/Should/Won’t票に戻して考えましょう。」
「ACの3クリック・3分に合うかで判定します。」
3. 進行者の武器:旗・道・数字に“戻す”言葉
進行役は全てを答える必要はありません。役割は“土俵に戻す”こと。効果が高いのは、旗・道・数字を口癖にすることです。これにより議論は収束します。
- 営業への返し:「受注率に効くかはAha到達率で判定しましょう」
- CSへの返し:「運用負荷はp95短縮で測れます。ACを満たすかで裁きます」
- 開発への返し:「工数はWon’t票とのトレードオフで調整しましょう」
4. 反論テンプレ:よくある3種の切り返し
レビューで出る反論は正しいが、順番の議論に落とせば短くなります。
- 「競合もやっている」 → 差分はAha到達の速さと確度。入口固定+p95短縮で差別化。
- 「SSOが必須」 → Won’t票に退避。再審条件と日付を明記。
- 「説明を増やしたい」 → 長文はp95を悪化。目的一文+折りたたみで理解摩擦を抑制。
【反論返し雛形】
「正しい。ただ今回は順番の問題。Aha直結とp95短縮を先にやり、再審は◯/◯週です。」
5. 配布資料:1枚に収める
レビュー後の合意を蒸発させないために、配布資料は必ず1枚にしてください。要点は旗・道・数字・Must/Should/Won’t票・AC・ゲート条件です。
【レビュー配布1枚】
旗:____________
道:入口→Aha(3クリック/摩擦潰し)
数字:Aha率/TTV p50・p95/D1
スコープ票:Must/Should/Won’t
AC:3クリック・3分・一意発火
ゲート条件:__________
6. アンチパターン:レビューが破綻する兆候
- 旗が無く「改善・最適化」で始まる
- 道が網羅図でAhaがぼやける
- 数字が平均だけでp95が隠れる
- スコープ票が無く“善意の追加”で肥大化
- ACが主観語(スムーズ・迷わない)で測れない
u-note:意思決定の順路を固定する
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
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FAQ
- Q. レビューが30分で終わりません。
- A. 旗・道・数字を音読して土俵を固定してください。論点は票とACに戻すと収束します。
- Q. 出席者が多すぎます。
- A. 発言権はRACIで整理。R(実装責任)とA(決裁)のみ議決権、C/Iは観察枠とします。
- Q. 配布資料が毎回ばらばらになります。
- A. 1枚テンプレを固定し、レビュー後にPRDへそのまま添付してください。
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