結論:PRDは“価値を定義する文書”、APは“価値に到達する行動の線”。両者を混ぜると会議が迷走します。
PdMの現場では「PRDとAPの違いがよく分からない」という声を耳にします。理由は、どちらも“やることの整理”に関わるためです。しかし実務では役割がはっきり異なり、分けて運用することで意思決定の速さと精度が大きく変わります。本稿では違いをストーリーで解説し、すぐに使えるテンプレを提示します。
1. PRD:価値の“旗・道・数字”を定義する文書
PRD(Product Requirement Document)は、施策の価値を定義するためのものです。理由は、価値が曖昧なままでは開発や計測が迷走するからです。PRDには詳細仕様ではなく、旗(誰に何を)、道(どんな体験で)、数字(Aha/TTV/D1)の3つを明記します。
【PRD骨の例】
旗:「覚えていない情報は入力させない」
道:「手掛かり2点→候補提示→完了トースト」
数字:「Aha率 +8pt/TTV p95 ≤ 7分/D1 ≥ 40%」
まとめ:PRDは価値を示す旗印。具体例:PRDを骨で書いた結果、仕様議論が“誰の/どの価値か”で統一されました。
2. AP:価値へ到達する“順番と行動”を描く
AP(Action Plan)は、価値に到達するための行動を順番に並べた線です。それは、PRDで定義した価値を現場の行動に落とし込むためです。順番票(Must/Should/Won’t)で優先度を決め、週次レビューでタスクを3つに制約して運営します。
【AP順番票の例】
Must:入口一本化/手掛かり入力2点/Aha一意化
Should:候補プレビュー改善
Won’t:初回属性回収(再審:来期Q1)
まとめ:APは価値へ届く線。具体例:Won’tを票に刻むことで、期待値調整がスムーズになり、週次レビューが30分で終わるようになりました。
3. PRDとAPを混ぜると起きる問題
両者を一枚に書くと、レビュー時に“価値の定義”と“行動の順番”が混ざります。それは、会議が“議論の迷子”になるからです。PRDは価値を語る場、APは優先順位を裁く場として分離するのが正解です。
- PRDに詳細タスクを入れると骨が崩れる
- APに価値の旗を入れると順番が見えなくなる
- 混ぜると会議が長引き、合意が蒸発する
まとめ:役割を分けると会議が静かに進む。具体例:PRDとAPを分離後、レビュー会議の平均時間が45分→25分に短縮。
4. 実務での使い分けテンプレ
では実際にどう分けるか。テンプレを貼っておけば、誰が進行しても同じ質を担保できます。
【PRDテンプレ】
旗:______________
道:______________
数字:Aha__/TTV p95__/D1__
【APテンプレ】
Must:______________
Should:______________
Won’t:________(再審:__)
週次タスク:____(3つまで)
まとめ:テンプレで分けて運用。具体例:新任PdMもこの2枚を使うだけでレビュー進行が安定しました。
u-note:価値と行動を分けると意思決定が速い
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
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FAQ
- Q. PRDとAPのレビューは別日が良い?
- A. 原則は別日です。PRDは価値の定義、APは順番の裁定。混ぜると議論が迷子になります。
- Q. PRDにAPを追記する運用はあり?
- A. 短期ならありですが、長期では骨が崩れます。テンプレを分ける方が安定します。
- Q. APは週次ごとに書き換える?
- A. はい。Must/Should/Won’tとタスク3つを毎週更新してください。
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