結論:Aha(価値の初回成立)直前で“詰む箇所”を特定し、そこに一点集中で手当てすると、CVRと継続は最短で伸びます。
Ahaが遠いほど、購入も継続も伸びません。にもかかわらず「全体最適」の名の下に広く薄く直して、結局どこも動かない――よくある失敗です。本稿は、Aha断絶(ユーザーが価値に届く前に止まる地点)を、ログ分解×インタビューで同定し、1週間で数字を動かす実務テンプレを提示します。
Aha断絶とは何か(200字導入)
Aha断絶は「価値の手前で止まる具体的な地点」です。定義はプロダクトごとに異なりますが、判定は“行動+完了条件”で揃えます(例:初回セッション内に「◯◯を1回完了」し結果が保存/表示)。曖昧な“理解”や“好感”ではなく、ログで同意可能な行動にするのがコツです。
- 行動で定義(例:「最初の◯◯作成→保存」)。
- 結果で判定(保存/表示/出力)。
- 時間枠を明示(初回セッション内)。
まとめ:Aha=誰が見ても同じ基準で判定できる行動+結果。
手順①:ログ分解で“詰む箇所”を炙り出す
ファネルを「初回到達→重要イベント→Aha完了」に分解し、各遷移率とTTV(p50/p95)を並べます。p95は“最悪体験”の代理で、断絶の位置を教えてくれます。
- イベント例:
aha_view_start→aha_action_done→aha_result_viewed - 見る順:到達率(%)→TTV p50→TTV p95(悪化は赤旗)。
- セグメント:新規/既存・流入チャネル・デバイス別で切る。
コピペ素材(ダッシュボード順)
Aha% → TTV p50 → TTV p95 → セグメント別到達率
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
まとめ:数分で“詰む箇所”の当たりが付く。p95が跳ねる地点=優先改善候補。
手順②:インタビューで“止まる理由”を特定
数字で当たりを付けたら、該当画面を触ったばかりのユーザーに即ヒアリング。ユーザーインタビュー完全ガイドの原則通り、過去の事実だけを聞きます。
- 誘導しない(「便利?」ではなく「どこで止まった?」)。
- 体験を聞く(「最後に使ったのはいつ?」)。
- 再現する(当該画面を共有して具体化)。
コピペ素材(質問テンプレ)
1) どの画面で止まりましたか?
2) 何に迷いましたか?(選択肢/用語/入力)
3) 次に進むために何が必要でしたか?
まとめ:ログの“何%”を、言葉の“なぜ”で補完する。
手順③:小改修→即計測でAha%とTTVを動かす
一度に直しすぎると原因が分かりません。まずは“1画面1目的・主要ボタン1つ”に揃え、フォーム項目の削減/後回し/SSOでTTVを削ります。通知やガイドは“着地”をAha直前に統一。
- フォーム必須3項目以内、入力例と即時バリデーション。
- ゲスト開始→Aha後に詳細入力へ遅延。
- ボタンは1つ、次の一手を文で示す。
コピペ素材(UIチェック)
・この画面は何をさせたい?(1目的)
・「続ける」=Aha直行になっている?
・後回しにできる項目はないか?
まとめ:TTVは“手数×迷い×待ち時間”の積。まずは1週間で−5〜10秒を狙う。
手順④:翌日活性(D1)で“再現性”を確認
Ahaが伸びてもD1が上がらないなら、価値提供モードへ移行(続きカード+復帰通知)。課題解決型PdM 完全ガイドから、阻害除去→価値提供の順で往復運動を回します。
- ホーム最上段に“続きカード”。
- 通知は前回行動+23〜27時間帯に個別最適。
- 全導線は“続きカード”にディープリンク。
コピペ素材(通知文)
「昨日の◯◯、残り3分。1タップで再開できます」
まとめ:Aha→D1の橋をかけて、勝ちを“毎日”に固定する。
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FAQ
Q1:Ahaをどこに置くか決め切れません。
A:候補を2〜3に絞り、A/BでAha%・TTV・D1を比較。行動+完了条件で定義できる方を採用。
Q2:改善しても数字が動かないときは?
A:p95が悪化していないかを確認。次にセグメント別に切り、勝ちセグメントから横展開。
Q3:B2Bでも同じ手順?
A:同じです。Aha=初回の業務成果(例:レポート出力)に置き換え、導入フローを短縮。
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