結論:p95は“最悪体験の代表値”。ここを制御すれば顕在化している課題(課題解決の領域)は短期で片づき、土台が整ったところで潜在課題を掘り起こす価値提供へ踏み出せます。価値提供までできるPdMは希少です。
プロダクトの伸びは、まず“穴を塞ぐ”ことで加速します。フォームが重い、通信が遅い、導線で迷う――これは顕在課題であり、p95(たとえばTTV p95や表示遅延のp95)を見るだけで「どこでユーザーが詰むか」が即わかります。一方で、p95を抑えただけでは頭打ちが来ます。そこで初めて、潜在課題(ユーザー自身も気づいていない未充足の仕事=“続けたくなる理由”)に踏み込みます。ゆえに、p95で守る→価値提供で攻めるの順番が、最短で成果を積み上げる王道です。
p95とは何か:最悪体験を数字で可視化する(導入→要点→素材→まとめ)
平均(p50)だけでは「大多数の体験」しか見えません。意思決定では“つまずきやすい尾っぽ”を管理する必要があります。それがp95=上位5%の悪い体験ライン。Aha手前の時間・エラー・迷いをp95で掴むと、顕在課題の位置が一発で特定できます。
- 見る指標:TTV p95(価値到達までの時間/最悪)・画面表示p95・エラー率。
- 場所別に持つ:初回アクセス→登録→Aha直前→Aha完了。
- セグメント:新規/既存、チャネル、OS/デバイス別で分解。
コピペ素材(定義の一文)
「品質は平均で語らず、p95(最悪体験の代表)で守る」
まとめ:p50は“速さ”、p95は“安全”。まずp95で穴を塞ぐ。
顕在課題(課題解決)におけるp95の使い方(導入→要点→素材→まとめ)
顕在課題は“ユーザーが実際に困っている箇所”。ここではp95をKPIにして、短期に数字を動かすことを目的化します。対象はAha直前のフローが最優先。
- フロー分解:
view_start → form_input → verify → aha_action_doneの各地点でp95を測る。 - 即効施策:フォーム必須−2/SSO/非同期化/キャッシュ/1画面1目的。
- 撤退条件:TTV p95 +5秒で即ロールバック(安全最優先)。
コピペ素材(週次の読み上げ文)
「今週はAha直前p95 −8秒で顕在課題をクリア。次は復帰通知でD1 +2ptを狙う」
まとめ:p95が下がれば“穴”は塞がる=課題解決の合格サイン。
潜在課題(価値提供)へつなぐ:p95で土台を固めたら“続けたくなる理由”を設計(導入→要点→素材→まとめ)
p95で守れても、継続は自動では伸びません。ここからは希少なスキル=価値提供の出番。ユーザーは言語化できていないけれど、本当は達成したい“仕事”があります。それを捉え、戻りたくなる体験を設計します。
- “続きカード”をホーム最上段に固定(進捗・残り時間・再開ボタン)。
- 復帰通知は前回行動+23〜27時間帯で個別最適、着地は必ず“続きカード”。
- 成果の保存・共有を標準化(帰還理由を作る)。
Aha→TTV→翌日活性の順で見ると意思決定が速くなります。詳しくはKPI設計と運用ガイドへ。
コピペ素材(価値提供の一文)
「価値提供=ユーザーの未言語化の仕事を捉え、“戻る理由”を設計すること」
まとめ:顕在課題は“守り”、価値提供は“攻め”。両輪で伸びる。
p95ダッシュボード:誰が見ても同じ数になる仕立て(導入→要点→素材→まとめ)
会議を速くするのは“配置”。p95は先頭で赤旗化、次にp50、最後に結果指標を並べます。
- 配置:Aha% → TTV p50 → TTV p95 → D1 → CVRの縦一列。
- セグメント切替:新規/既存・OS・チャネル・プロダクト面。
- 命名:
ttv_to_aha_ms_p95などルール化(誰が引いても同数)。
コピペ素材(データ辞書の行定義)
イベント名/発火条件/主キー/属性/集計粒度/p50・p95算出方法
まとめ:命名と配置が“議論の速さ”を決める。
運用テンプレ:顕在→潜在の“往復運動”を週30分で回す(導入→要点→素材→まとめ)
価値提供できるPdMは、顕在課題をp95で素早く締めてから、潜在課題へ切り替える“往復運動”を習慣化しています。
- 5分:p95とAha%/TTV p50/D1の先週対比(赤旗チェック)。
- 20分:顕在のトップ3を小改修→判定条件を先出し(p95悪化で撤退)。
- 5分:価値提供の実験(続きカード・通知文)を1本だけ走らせる。
コピペ素材(スイッチ宣言)
「今週:顕在課題はp95クリア→価値提供にシフト。D1 +2pt狙いの“続きカード×残り時間提示”を実験」
まとめ:守り(p95)で土台→攻め(価値提供)で伸ばす。
実務チェックリスト(コピペ可)
- p95はAha直前で計測できているか?
- 撤退条件は“p95基準”で先に宣言したか?
- 顕在課題の小改修は1週間で判定できる粒度か?
- 価値提供の実験は“続きカードへの着地”になっているか?
- ダッシュボードはAha%→TTV p50/p95→D1の順で縦配置か?
まとめの一文:「p95で守り、価値提供で攻める。希少な“価値提供PdM”は、この往復を速く回す。」
関連記事
FAQ
Q1:p95を追うと平均(p50)が悪化しませんか?
A:運用はセットです。p50で速さ、p95で安全を同時管理。悪化時は撤退条件(p95 +5秒など)で即ロールバックします。
Q2:価値提供の実験はどこから始める?
A:“続きカード”と復帰通知の二点。着地は必ず続きカードへ。これは潜在課題=“続けたい理由”の最短検証です。
Q3:B2Bでも同じ?
A:同じです。p95はワークフローの最悪体験(計算・同期・承認待ち)で測り、価値提供はテンプレ・自動化で“戻る理由”を作ります。
▼有料note(直リンク)


コメント