結論:PdMは「価値の翻訳者」、PMは「進行責任者」です。
両者は似て非なる職能ですが、日本では混同されることが多く、キャリア設計や役割分担で混乱を生む原因になっています。海外との比較を交えながら整理していきましょう。
1. PdMとPMの定義
プロダクトマネージャー(PdM):
ユーザー価値を事業目標に翻訳し、開発チームが実装できる形にする「価値の翻訳者」。
プロジェクトマネージャー(PM):
スケジュール・リソース・進行を管理し、納期通りにアウトプットを届ける「進行責任者」。
簡単に言えば、PdMは「何を作るかを決める人」、PMは「どうやって作るかを進める人」です。
2. 海外と日本における職能の違い
海外では両者の役割は明確に分かれています。PdMは「CEO of Product」と呼ばれ、プロダクトの方向性を決定する強い裁量を持ちます。一方、PMはリスク管理や進行調整に専念します。
しかし日本では、この2つがしばしば混在します。理由は、
・PdM職能が歴史的に新しい
・開発チームが小規模で兼任されることが多い
・経営層がPdMの役割を理解していないケースがある
といった点にあります。
3. 具体例で見る違い
例1:新機能リリース
PdM:「顧客が求めるのは“翌月の安心”だ。通知と自動化証拠表示を要件に入れよう」
PM:「通知APIは来月実装予定。依存関係を整理して、リリーススケジュールを再調整しよう」
例2:トラブル発生時
PdM:「エラーが顧客の不安を高めている。まず“不安を減らすUX改善”を優先するべき」
PM:「障害対応チームのリソースを確保。今週中に復旧、次のスプリントに修正を組み込む」
同じ場面でも、PdMは価値・UX視点、PMは進行・納期視点から判断するのが特徴です。
4. キャリア上の注意点
日本企業では「PM=PdM」と誤解されたポジションが求人に出ることが多いです。実際に応募する際は、
・そのポジションが「価値を決めるPdM」か「進行管理PM」かを確認する
・自分のキャリアを「価値翻訳」か「進行責任」かどちらに軸足を置くか整理する
ことが重要です。
おすすめ参考リソース
両者の違いを理解するには、体系的なリファレンスも有効です。代表的な一冊がこちらです:
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FAQ
Q1:PdMとPMの役割は兼任できる?
A:スタートアップでは兼任も多いですが、成長フェーズでは混乱の元になります。役割は早めに分けるべきです。
Q2:転職時にどう見分ける?
A:求人票に「価値設計」「ユーザー調査」「事業KPI」の文言があればPdM、「進行管理」「リスク管理」「納期遵守」が強調されていればPM傾向です。
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