「また会議が長引いた…」夜のデスクで肩を回しながら、私は同僚に愚痴をこぼした――「どれも“良さそう”に見える」。そこで返ってきた一言が流れを変えます。「先行指標で切れば、半分は消えるよ」。
結論:PdMのフレームワークは“先行指標(Aha/TTV/翌日活性)で判断を統一し、5枚メモで回す”だけです。
なぜ「先行指標×5枚メモ」で迷いが消えるのか(ねらい→やり方→失敗と直し方)
ねらいは“議論の型”を固定し、誰が入っても同じスピードで決まる状態にすること。やり方は、指標の軸をAha/TTV/D1にそろえ、5枚メモ(目的/基準/案/指標/入替)でレビュー。失敗は、施策名や声の大きさで決めてしまうこと。直すなら「基準→差分→入替」の順に話すだけで、会議は15分で終わります。
意思決定と価値づくりの両輪はここが基礎です。課題解決型PdM 完全ガイド/価値提供型PdMの設計図で全体像がつながります。
意思決定フレームワーク一式(PDF)
5枚メモ/15分会議台本/PRD断片/日次チェックリストを1ファイルに。
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1. 5枚メモテンプレ(コピペOK)
H2直下に貼れる短尺テンプレです。1枚=5分で読める密度に抑えます。
【5枚メモ】
1)目的:Ahaを最短化し翌日活性を伸ばす(TTV短縮)
2)基準:G=必須(主ボタン1つ/所要明記)W=望ましい(サンプル3件)T=許容(あとで設定)
3)案:非モーダルの行内ヒント/成功トーストに「続き(30秒)」リンク
4)指標:Aha +pp/TTV −分(median/P95)/翌日活性 +pp
5)入替:撤退=通知/継続=主ボタン/新規=再開導線(撤退条件:Aha +5pp未満×TTV悪化)
2. 15分会議台本(司会用)
会議は“説明”を削って“判断”だけに寄せます。下のまま進行してください。
[00:00-02:00] 目的の再読:Aha/TTV/D1のどれを動かすか
[02:00-07:00] 差分の提示:Aha +pp/TTV −分/D1 +pp(旧比)
[07:00-10:00] 基準の修正:G/W/Tのどれを直す? 非スコープは?
[10:00-13:00] 入替の宣言:撤退/継続/新規(次回の評価指標を確定)
[13:00-15:00] ログ化:5行ログに追記→Slack共有(下の定型文)
【Slack定型文(コピペ)】
目的:Aha/TTV/D1のうち◯◯を動かす
差分:Aha +pp/TTV −分/D1 +pp
基準:G/W/Tの修正点=◯◯、非スコープ=◯◯
入替:撤退=◯◯/継続=◯◯/新規=◯◯
備考:次回は◯/◯(日付)に同指標で評価
3. PRD断片テンプレ(“非スコープ先出し”版)
PRDが説明書になると、着地までが遠くなります。5分で読める断片を挿し込む方法です。
【PRD断片】
非スコープ:SNS連携/高度な通知/多言語対応(今回やらない)
受入基準(G/W/T×3):G=主ボタン1つ/所要表示/再開導線 W=サンプル3件/空状態の誘導/成功トースト T=スキップ可/後送OK/暫定記入可
評価:Aha +pp/TTV −分(median/P95)/翌日活性 +pp
判断:撤退条件= Aha +5pp未満 × TTV悪化
4. 指標の置き方:Aha/TTV/翌日活性
“売上”は遅行です。運用で触り続ける先行指標を定義し、必ずUIに埋め込みます。
- Aha: 初回価値の達成。例:住所を保存→成功トースト表示。
- TTV: 初回価値までの時間。例:登録→保存まで◯分(P50/P95で持つ)。
- 翌日活性(D1): 次の日の再開率。例:成功トースト「続き」クリック→翌日訪問。
Aha→TTV→翌日活性の並べ方はKPI設計と運用ガイドでさらに深く。設計の手戻りが激減します。
5. 失敗と直し方(アンチパターン→修正例)
現場でありがちな“やりがち”を5つだけ。該当したら、修正例の通りに置き換えてください。
- モーダルで注意喚起→行内ヒントへ移管/主ボタンは動詞→所要。
- 施策名の羅列→差分(+pp/−分)でソート/5行ログに“入替宣言”。
- PRDが長文→非スコープ先出し/G/W/T×3で5分レビュー。
- ABの乱立→順番を固定(主ボタン→再開導線→通知)。
- 成功後の“無音”→成功トーストに「続き(30秒)」を必ず入れる。
6. 具体例:5行ログの書き方(サンプル)
定例にそのまま貼れる最短フォーマットです。守秘があるときは相対表現でOK。
前提|直近2週:Aha +pp/TTV −分(P50/P95)/D1 +pp
候補|サンプル3件/主ボタン統一/成功トースト「続き」
判断|撤退=通知/継続=主ボタン/新規=再開導線
撤退条件|Aha +5pp未満 × TTV悪化 → 旧版へ
学習|“動詞→所要→次の一手”が効く
7. デイリーチェックリスト(30秒)
毎日の“見る順番”を固定すると、体感で早くなります。朝一でこの3点だけ。
- 昨日のAha/TTV/D1の差分をSlackに貼ったか
- 非スコープの逸脱が起きていないか(G/W/Tの境界)
- 次の入替(撤退/継続/新規)をいつ宣言するか
FAQ
- Q. 売上がKPIの会社で先行指標だけを出すのが不安です。
- A. 先行指標→遅行指標の因果の“仮説”を一緒に出せばOK。Aha/TTV/D1を並べると説明は最短化します。
- Q. チームが合意してくれません。
- A. 非スコープを先に出し、修正議題を「基準更新」に限定してください。施策の善し悪しから離れます。
- Q. 時間が足りません。
- A. まずは5枚メモ→15分会議台本→5行ログの3点だけ。次のスプリントでPRD断片を差し込めば十分です。
意思決定フレームワーク一式(PDF)
5枚メモ/会議台本/PRD断片/チェックリストの完全版はnoteで。


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